AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2015年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (320ページ)
感想・レビュー・書評
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シリーズ引き続き、ちょっと過剰描写は苦手だけど
やっぱりキャラクターたち、迫力満点なオタクさんたちなど…ついつい読んでいる
今回は過去の無差別犯罪と自殺というテーマがからむ
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良かれと思ってやっていたこと? 他人がどう受け取るかわからないもんだ。自分の考えを押し付けないことだな。
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人との繋がりは、自分が思っている以上にある。
自分は一人で生きている気になっているかもしれないけれど、繋がりはある。
…と思わせてくれる。
実際、自殺をしようと思い詰めている人に自分に何ができるか、どんな声をかけられるかと言われれば、何もできないのだけれど。 -
お借りした本
何故かシリーズ三作目から…(ホント何故?)
前ニ作は未読
ドラマ版は数話見た覚えアリ。
年末年始、妙な空き時間に読み進める。
連続して起こる自殺に、異常性を
見つけて捜査を進める主人公
キャラクターが立ってて読みやすい。
直前にジャック・カーリィの
「キリング・ゲーム」を読んでいたせいで「異常犯罪捜査」の日本版として読む。
カーソン・ライダーシリーズでは、連続殺人鬼の兄が収容されている施設から助言する。
こちらは、たぶん前作の容疑者なのか?特殊な才能を持つ脳科学者、心理学者?の様な男が施設から主人公をサポートする。カーソンに負けないくらいとんでもない設定だが恋仲!?(ここら辺が未読が故モヤモヤ)
久しぶりの日本作品
「何故、自分が海外作品ばかり読むのか?」を考えさせられました。
なんだかんだ外国が舞台だと、多少の違和感は「そんなもんなのか?」と流してましたが、日本が舞台だとなかなかこの「違和感」が目について、どうにも気になって話が入ってこない事がしばしば… この作品はそう言うのがほとんどなく、オタク要素もマンガのキャラクター的なオタクとして描かれてると割り切れば良し、むしろ「ボディファーム」など黒い豆知識多めで面白かった。
真面目なつくりの物語で良い。
「自殺をする者」
「生きたいと願う者」
「過去の事件から生き残った者」
「死んだ仲間」に想いを馳せ、事件に向かう。
でも、どちらかというとオタクな捜査官の方メイン?主人公が最後の方までなかなか力を発揮せずに終わったような?勘違いか?
そもそもこういう「女性警官」が主人公の話は、誰向けなのだろう?おじさんでも読めるし、若いライトな層でも読める。でもホラー文庫と言うのが…グロテスクな描写もあるがゴールデンタイムでドラマ化もしてた不思議さ…誰向けとかないのか…万人向けでもないが…
一点、気になったのは主人公「比奈子の優しさ」
こういう人は犯人にも強い共感を覚えたり、強烈なショックで急に悪に堕ちたりしがちなので、今後そうならないかが不安…
あと比奈子さん…着信音、変えなよ… -
過去2作よりコミカル!
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凄まじい悪意の残骸に対峙する刑事や鑑識。
実にタフで強靭な精神力を持っているのだろう。
死後、何日もたった死体、殺され、切り刻まれた死体、そんな事件の一つ一つに相対するうち、自らが壊れ、バラバラになりはしないだろうか。
それを持ちこたえるには、慣れか、心に蓋をすることか…。
ソレハサテオキ。
八王子西署で猟奇犯罪を追う藤堂比奈子、東海林刑事、
厚田警部補、三木鑑識捜査官、そして「死神」と異名をとる検視官、石上妙子。メンバーの顔触れはいつもの通り、そしていつもの面々に会えてうれしいワ。
今回、彼らが追うのは「自殺」。
車の中で腐敗し、爆発した自殺体。首吊り後、腐って首が落ちてしまった死体。
自殺と処理された事件をきっかけに、ネットの自殺ほう助サイトが浮かび上がってくる。
自殺念慮にとらわれた人々がまき散らす負のオーラを浴びながら、比奈子は「それでも、生きて!」と叫ぶ。
街の真ん中で、自殺志願者の女性にしがみつき、
「この人死ぬって!そんなのダメ!誰か助けて!」と大声を出す。
そんなまっすぐな必死さを見せても、死に囚われた人の心は救えないのだろうか。
死にたいという人に、どんな言葉をかけられるのだろうか。
周囲の言葉や感情から目をそらす人をこちらに向かせるには、どうしたらいいのだろうか。
なんの答えも出せない中で、
死神女史が語る、楽に死ねる自殺なんてない、「眠るように死にたかったら天寿をまっとうするしかないんだよ…自然に身体が衰えて死んでいく場合はたぶん、苦しくもなんともないと思うんだよ。生々しい命を無理に終わらそうと思ったら、楽になんか死ねるわけがないよ」という言葉が深くしみこんでいく。
個性派ぞろいの面々だが、さらに、三木捜査官を慕う西園寺麗華のキャラがすごくいい。
大好きだ。 -
2017年1月15日読了
あっという間に読んでしまった。
1巻より2巻、2巻より3巻と面白さが増している気がする。
キャラクターもそれぞれ生き生きとしている。
冒頭死神女史の色々は奥深そうで、今後話の展開があるのだろうかと気になった。
西連寺麗華さんが出てきておもわず(麗華さん……!)とガッツポーズをしてしまった。
麗華さん好きなんです、可愛い。
そして話はLEAKへ。
ドラマとはまた雰囲気が違うけれど、
原作の比奈子ののほほんとした性格や、
汗をかきかき頑張ったり、人の心に悩んだりする姿が魅力的で小説版・藤堂比奈子も好きです。
たまにドラマの藤堂比奈子(波瑠)も懐かしくなるけれど(笑) -
いつも軽口を叩き合っている2人の重い過去の断片。
三木と麗華さん、忍の活躍がそれぞれ素敵。そして寂しい結末。
ガンさんの優先順位をつける早さ。これって経験値が試される。迷う時間をいかに少なくするかって大事だなあと。