悪の教典(9) (アフタヌーンコミックス) [Kindle]

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  • 「サイコパス」の概念をキーワードにしたサスペンス

    ノリのいい教室ハスミンは実は腹黒で
    ストレス解消と日々の安寧のために
    邪魔者の排除に奔走する

    序盤は策略に富んでいて、学校を支配するためのターゲットとサスペンスらしい始末方法が見られました

    後半リセットに向かい始めてからは
    中途半端な生存者やただの休職者など
    殺戮に成功したとて次の生活に戻れない粗が目立ちます
    サイコパス特有の「それで整合性が取れてると思ってる」という悪癖かもしれませんが…
    当然生き残りから瓦解して悪事がバレる
    今までうまくやってきたにしては詰めの甘さを感じました

    作画は迫力があり、嫌われ者は醜く、人気者は整った外見へ書き分けられていたので
    人数の割にキーパーソンは分かりやすかったです

    今年は『復讐の教科書』『異常者の愛』など
    サイコスリラーの類が多くオススメされましたが
    やはりスプラッターな描写も多く、読むのに疲れました
    新作の出続けるジャンルですが
    同様に苦手な方は間違いなく多いと思います

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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