- Amazon.co.jp ・電子書籍 (374ページ)
感想・レビュー・書評
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トランクルームから腐乱死体が発見された。
解剖するも状態が酷く、死亡推定時刻も被害者の推定年齢も分からない。
そこから発見した希少なトンボの幼虫の抜け殻から、殺害現場を特定していく…
1作目と変わらず面白い!
今回は希少な種類のトンボと、その生息地が大きな鍵となったのだけど、そこなら辿り着くまでの膨大な観察と分析が凄い。
赤堀先生と岩楯刑事のやり取りも面白く、信頼関係が強くなっているのも感じて微笑ましい。
次作はどんな虫で解明していくのか楽しみだ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法医昆虫学捜査官赤堀准教授のシリーズ第2作。法医昆虫学が活躍するためには、どうしても腐乱死体とウジが避けて通れない。今回も貸トランク倉庫から見つかった腐乱死体が発端。岩楯主任とのコンビも続いて何より。ただ、赤堀の活躍よりも、岩楯の活躍というか場面の方が印象が強いな、今回は。そういう意味では前回よりも警察ミステリ寄り。田舎に移り住んだ人形製作者の藪木の役どころが見えずに撹乱されたなぁ。次作も読むか。
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各キャラの方向性がよりよく明確化されてよかったとおもう。昆虫が根底にあるものの、これは単に勧善懲悪を楽しめばいいのかな
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事件の質は違えど大きな構造は、前作と類似していて、いささか肩透かし。
でも、虫の痕跡と事件をつなげる発想はすごい。