シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫) [Kindle]

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  • トランクルームから腐乱死体が発見された。
    解剖するも状態が酷く、死亡推定時刻も被害者の推定年齢も分からない。
    そこから発見した希少なトンボの幼虫の抜け殻から、殺害現場を特定していく…

    1作目と変わらず面白い!
    今回は希少な種類のトンボと、その生息地が大きな鍵となったのだけど、そこなら辿り着くまでの膨大な観察と分析が凄い。

    赤堀先生と岩楯刑事のやり取りも面白く、信頼関係が強くなっているのも感じて微笑ましい。

    次作はどんな虫で解明していくのか楽しみだ!

  • 法医昆虫学捜査官赤堀准教授のシリーズ第2作。法医昆虫学が活躍するためには、どうしても腐乱死体とウジが避けて通れない。今回も貸トランク倉庫から見つかった腐乱死体が発端。岩楯主任とのコンビも続いて何より。ただ、赤堀の活躍よりも、岩楯の活躍というか場面の方が印象が強いな、今回は。そういう意味では前回よりも警察ミステリ寄り。田舎に移り住んだ人形製作者の藪木の役どころが見えずに撹乱されたなぁ。次作も読むか。

  • 各キャラの方向性がよりよく明確化されてよかったとおもう。昆虫が根底にあるものの、これは単に勧善懲悪を楽しめばいいのかな

  • 事件の質は違えど大きな構造は、前作と類似していて、いささか肩透かし。
    でも、虫の痕跡と事件をつなげる発想はすごい。

  • 法医昆虫学をテーマにした推理小説の2巻。
    前巻同様にわずかな手がかりをもとに少しずつ真実に近づいていく過程がよかった。最後に急展開なのも前巻と同じ。

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。

「2023年 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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