- Amazon.co.jp ・電子書籍 (167ページ)
感想・レビュー・書評
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すっごいコンプレックス強い人が書いたんだなぁという本。でもそれを包み隠さず、洛中の人も東京から見たら田舎者扱いされてざまあみろ、的な、めちゃくちゃひねくれた物言いが面白い。後半の嵯峨周辺の歴史に関する論説がすごく熱量あるボリュームで、やっぱり生まれ育った土地に誇りがあるんだなぁと感じられた。
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京都いうても広いから、住んでいる地域によっての意識の違いは大きいかも。
東京が京都を持ち上げすぎている感じが、昨今気になる。
筆者は、テレビでもよく見ているので親しみをもっているが、
日々こんなこと考えて京都府で暮らすのは、しんどうないですか? -
京都府の出身ですが、洛中ではなく嵯峨出身という微妙な立場にある著者が、その微妙な立場ゆえに感じる疎外感や違和感を書かれています。こういったことは他のところでも多かれ少なかれと思いますが、京都は確かにそれが強いのだなと思います。その微妙さゆえの腹立たしさや郷土愛的なもの、分からないようで、何となくわかる部分もあり、くすりと笑いながら読ませていただきました。
証明できないんだけど、わかりませんか?うんわかる。いや分からない。そんな風に著者と向き合って、京都のニュアンスを知ることができるのではないかなと思います。 -
京都の中と外。嫌味のきいた語りで、憶測が飛ぶ。その幾つかに興味を惹かれる。面白かった。