京都ぎらい (朝日新書) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • すっごいコンプレックス強い人が書いたんだなぁという本。でもそれを包み隠さず、洛中の人も東京から見たら田舎者扱いされてざまあみろ、的な、めちゃくちゃひねくれた物言いが面白い。後半の嵯峨周辺の歴史に関する論説がすごく熱量あるボリュームで、やっぱり生まれ育った土地に誇りがあるんだなぁと感じられた。

  • 京都いうても広いから、住んでいる地域によっての意識の違いは大きいかも。
    東京が京都を持ち上げすぎている感じが、昨今気になる。
    筆者は、テレビでもよく見ているので親しみをもっているが、
    日々こんなこと考えて京都府で暮らすのは、しんどうないですか?

  • 京都府の出身ですが、洛中ではなく嵯峨出身という微妙な立場にある著者が、その微妙な立場ゆえに感じる疎外感や違和感を書かれています。こういったことは他のところでも多かれ少なかれと思いますが、京都は確かにそれが強いのだなと思います。その微妙さゆえの腹立たしさや郷土愛的なもの、分からないようで、何となくわかる部分もあり、くすりと笑いながら読ませていただきました。
    証明できないんだけど、わかりませんか?うんわかる。いや分からない。そんな風に著者と向き合って、京都のニュアンスを知ることができるのではないかなと思います。

  • 京都の中と外。嫌味のきいた語りで、憶測が飛ぶ。その幾つかに興味を惹かれる。面白かった。

著者プロフィール

建築史家、風俗史研究者。国際日本文化研究センター所長。1955年、京都市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞、『南蛮幻想』で芸術選奨文部大臣賞、『京都ぎらい』で新書大賞2016を受賞。著書に『霊柩車の誕生』『美人論』『日本人とキリスト教』『阪神タイガースの正体』『パンツが見える。』『日本の醜さについて』『大阪的』『プロレスまみれ』『ふんどしニッポン』など多数。

「2023年 『海の向こうでニッポンは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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