アルファベット・ハウス (ハヤカワ・ミステリ) [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 『特捜部Q』シリーズを読んでみるつもりだったがこのタイトルが先に目がはいり、こちらもKindle Unlimitedへ。
    同じ作者ユッシ・エーズラ・オールソンのデビュー作。デビュー作らしく、ぎっしり詰まった内容だった。
    ナチの病院、それも精神病棟へ運ばれる列車に逃げ込んでしまい、ナチ将校のふりをする羽目になった、二人のイギリス軍人。その当時の話が半分、残り半分が1972年の物語。どちらの時代でもかなり血生臭く残酷な出来事が様々にある。
    イギリス軍人たちは元々子どもの頃からの仲良しだったのですね。
    ハッピーエンドとは言えない結末だったけど、生き残れたから良しとするのか。他人からみたらそうかも、でも本人たちの心を考えたら…。
    あと、女性にとても助けられてるよね、結果的に。ペトラが最後まで心穏やかに生きられますように。
    あと、悪巧みの人々だが、戦争真っ只中で金儲けを考えられるのがすごい。ような気もするが、いろんなことの「解決法」(基本邪魔者は消せ)があるからだろうか。爆撃されそうなことも情報収集でなんとかなる、というかしてたわけだね。

  • 特捜部Qの作家のデビュー作というこの作品。第二次世界大戦中イギリス人の二人のパイロットは、ドイツの精神病院に逃げ込んだ、アルファベットハウスと呼ばれるその病院では、酷い治療と患者同士による虐待が行われていた。このアルファベットハウのくだりが、読むのが辛くて辛くて仕方がなかった。特捜部Qでは悲惨な状況下でもユーモアのセンスを感じるが、これにはそれが無い。脱出出来た一人は、置いて来た友に30年間罪悪感を持ち続け、ミュンヘンオリンピックに湧くドイツに渡り友を探し続ける。

  • 面白かった。
    2人はもう会うことないんだな。友情再びなんて単純にはいかないか。

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