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- / ISBN・EAN: 4532318410241
感想・レビュー・書評
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イギリスの画家ウィリアム・ターナーを取り上げた作品。
夕日の薄く滲むやうな橙色や、空の灰色の撮り方が、ターナーが描いた絵の世界を再現したようで美しいです。
ただし、線で繋がる展開が全くと言っていいほどないのが残念。
ターナーが人生で体験したであろう場面場面が、ただただぶつ切り状態で並べ立てられています。
人生は平凡かつ単調というのが真理でしょうが、一人の人生を扱った作品としては、もう少し連続性を持たせてもいいと思うのですが…。
ターナーらしい色彩にこだわった映像は美しいけれど、それで2時間以上もたせられてもおらず…。
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以前にターナーの展覧会でDVDが発売されていた作品。少し気になってレンタルで視聴。英国を代表する風景画家ターナーの晩年の日々を描いた映画。ターナーの風景画を思わせるイギリスの海を撮った映像の数々はすばらしかったし、ストイックにキャンバスへ向かう画家を熱演されたスポールの演技も良かった。しかし、ストーリー性はやや弱い印象。いくつかのエピソードが細切れに登場する構成なので、事前にターナーの生涯について、ある程度知っておかないと訳のわからない印象を受けるかもしれないのが、ちょっと勿体無い気がした。
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ターナーの最後の言葉が
「太陽は神だ」だった。
海の風景。そこにつながる空の風景。
波、風、雨、嵐、つまり、自然を描いていた。
そして自然をこよなく愛していた。
そこには、いつも主役としての太陽がいた。
父親が、ターナーを応援していた。
父親が他界することで、生活が変化して行く。
海の見えるホテルであった女主人に、
よくされることで、心を開いて行く。
ふーむ。中年から晩年の生活を描いている。
もっと、若い時を知りたい。
ラスキンが出てきて、いろいろ質問するが、
ターナーは、ピザの質問をする。面白いなぁ。
ラスキンは、ターナーを褒め立てていたが、
ターナーはラスキンをあまり好きじゃなかったようだ。
絵を10万ポンドで買いたいと言われても、
英国政府に全て寄付するという姿勢が素晴らしい。 -
彼の作品はテートに数多く展示されていて、広く国民に愛されている英国を代表する画家なんですけどねぇ。登場するターナーは、尊大で実の娘たちを見捨て、女中を性処理代わりする年配の醜男です。リアルなターナー像を再現したかったのでしょうか。ハッとするような英国らしい美しさのある風景や産業革命期の社会の雰囲気など見どころはありました。
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No.42 / 2o16
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何と言ってもターナー役のティモシー・スポールの演技が圧倒的。ターナーの父親の亡きあとの醜い泣き笑いは映画史に残る演技ではないだろうか。