本を読む人だけが手にするもの [Kindle]

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  • 日本実業出版社
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  • 「成熟社会」では、「横一線のライフスタイル」は既に終わりを告げている。

    ■レールに乗っているだけで幸せを感じる時代は終わった
    「これをしていたら幸せに生きられる!」という時代は終わっている。
    でも、それを知らせてくれるものはなかなか周囲にない。
    親や教師も教えてくれない。
    なぜなら、彼ら彼女らもその時代に生きた一人だから。

    ■「趣味としての読書」から、「人生を切り開くための読書」へ
    それぞれの「自由(幸福)」を掴むためには、横一線で行動しているだけではダメ。
    自らの自由を編集し、自らの幸福論を持たなければ手に入らない。なぜなら、現代は正解のない問題ばかりだから
    ➡ そのための手段(教養)は、読書でしか手に入らない 
    (というより、読書をしないと非効率すぎて人生があっという間に終わる)

    「みんなと一緒」から抜け出すには勇気がいる。
    でも、「なんか違くね?」と思うには知性がいる。(上手に疑う技術)
    その知性や手段や勇気という切符は読書で手に入る。

  • 大学の参考図書に指定されていた本
    太字部分を流し読み
    今の時代になぜ本を読むことが大切なのかを改めて理解することができた。

  • 趣味としての読書から人生を切り拓く為の読書へ。20世紀型の成長社会が象徴する「みんな一緒」という時代から、21世紀型の成熟社会が象徴する「それぞれ一人一人」の時代へ。これからは自分で自分の幸福論を築く必要がある。そのためには読書が欠かせなくなった。人生の糧を得る手段としての読書。今後、本を読む習慣のある人とそうでない人に二分される階層社会がやってくるだろう。

著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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