夜の底は柔らかな幻（上） (文春文庫) [Kindle]

著者 : 恩田陸

• 文藝春秋 (2015年11月10日発売)

感想・レビュー・書評

[リン/タローさんの感想 · 2021年9月16日]

タイトルは久保田早紀という歌手のアルバム名から拝借したという。
さて、この小説のジャンルは一口に言うと呪術バトルロワイアルものである。
恩田陸お得意のキャラがたくさん出てきて、最後にひとところに集まるという展開だ。物語の展開と謎のばら撒き、キャラの過去の開示が良い感じにミルフィーユされているので、飽きずに楽しめる。流石に物語の構成が上手いなと唸る出来。

[fminovnさんの感想 · 2017年11月11日]

設定が面白い。引き込まれる

[kaoru7さんの感想 · 2017年5月10日]

在色者という特殊能力を持った人々のお話。サイコホラーっぽいのだけど、時折見せる人間味ある感情にほっとする。何が本当で何が嘘なのか、全て疑わしく思えてきて、1ページも気を抜けない。下巻が一層盛り上がりそうで、とても楽しみです。

[spaspicaさんの感想 · 2017年4月27日]

読むのに結構時間かかってしまった。「イロ」という特殊能力の設定が面白い。登場人物の思惑が絡み合い、これからどうなるんだろうと思ったところで上巻終わった。続きが気になる。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。