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- / ISBN・EAN: 4907953062467
感想・レビュー・書評
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名門女子校で、一人の少女が教室のベランダから転落して死亡した。
目撃したクラスメートたちの証言によると、少女自らが手すりに登り、落下したという。妻に先立たれ父娘二人で仲睦まじく生きてきたつもりの父・安藤聡(内野聖陽)にとって、娘・加奈(葵わかな)の死は受け止められるはずのない現実だった。
そんな折、加奈が日記をつけていたことを知る。
娘が遺した日記には咲(吉本美優)という少女に追い込まれていく加奈の悲痛な叫びが刻まれていた。
安藤は、咲が加奈の自殺に関わっている証拠を掴むべく奔走する。
芹沢央の同名小説を映画化。
同期生同士の嫉妬を煽り、手玉にとって学校を支配する咲の冷酷残忍さ。主に使っている手口は、ダブルバインド(テストの点数で低い点数をとった時に、ベランダに5秒立たせるしかないように巧みに追いつめるなど)。冷酷残忍な咲を演じる吉本実優の巧みな演技が、秀逸。
娘に自殺された悲しみや娘の自殺に関わっている咲に対する怒りを繊細に演じる、内野聖陽の演技もステキ。
なぜ咲が加奈を自殺に追いつめたのかが、明らかになる展開が、最後までスリリングです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同級生を「言葉によって」殺した女子高生と、
殺された女子高生の父親が主人公。
女子高の死は、自殺に近い事故として処理されていて、
それを否定したい父親と、
「本当は殺しているのに、殺していないもの」として振舞う女子高生の心理的な駆け引きが見ものでした。
その女子高生を演じたのは吉本実憂さん。
見た目的にも、「いかにも」な感じで(狡猾で、女子高生カーストのトップに立つ感じ。孤高な雰囲気もあり)、
演技もうまく魅了されました。 -
評価は低いがここ最近では上位に記憶に残った作品 いじめの作品は非常に考えさせられる
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素晴らしかった。
邦画で久々に素晴らしい作品に出会ったと感じた。
圧倒的な映像美、切なく哀しいストーリー、激しい愛憎と情動、執念。
『・・・わたしが、突き落としたんじゃないよ』
彼女は最後にそう言った。
確かにそうだ。彼女は命令したわけでも、直接手を下したわけでもない。これはいじめと呼べるのか?死者は語らない。だから遺された物だけでしか判断することしかできない。誰にも責任がないといえば無責任。誰かがやったと言い切るにはあまりにも早計。
いじめの加害者側、被害者側の捉え方を考えさせる作品。
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一人娘の加奈(吉田美佳子さん)を学校内での事故で先立たれた安藤聡(内野聖陽さん)は、加奈に何があったのかを調査すべく同級生に訊き込みを始めた。調査の結果、木場咲(吉本実憂さん)と新海真帆(宇野愛海さん)が重要参考人として浮上する。安藤は二人に対し何があったのかを訊こうとするのだが、咲は巧みに安藤の問いをはぐらかしていく。その後、咲の挑発に乗ってしまった安藤はとうとう手を挙げてしまい、精神的に徹底的に追い詰められてしまう。果たして安藤は咲を攻略する事は出来るのか!?
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咲がすごいな。なりすまし、なんて。
でも、ラストの告白が弱い。
もっと具体的にして欲しかった。 -
途中主人公はサンドバック状態なので、ラストがもう人ひねり欲しかった作品でした。でも内田さんはもとより、吉本さんの内へえぐり込むような演技はお見事。
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娘を殺された父親が、どうして死ななければならなかったかを探すというお話。
女子高校生の学校生活、いじめ、クラスのカースト制などがリアルに描かれています。話の中心である、色んな意味で賢い女子高生と心理学者の父親の戦いは、ありそうな、なさそうな、でもありそうなという形で表現されていると感じました。
大人が見る映画です。最後の最後まで賢い女子高生は、自分のやってきたことに対して罪の意識は全く現れないからです。 -
制作年:2015年
監 督:大塚祐吉
主 演:内野聖陽、吉本実憂、谷村美月、葵わかな、宇野愛海、吉田美佳子、堀部圭亮、利重剛、加藤雅也
時 間:120分
音 声:日:ドルビーデジタル5.1ch
名門女子高校に通う安藤加奈が、教室のベランダから転落して死亡した。
目撃したクラスメートたちの証言によると彼女が自ら手すりに登り、突然飛び降りたという。
妻に先立たれ父娘二人で仲睦まじく生きてきたつもりの父・安藤聡にとって、娘の死は受け止めることのできない現実であった。
なぜ娘は死んだのか。
大学で行動心理学を教える安藤は、加奈の異変に気付けなかった自分を責め続けていた。
そんな折、娘の死に涙する笹川と名乗る美しいクラスメートが現れ、加奈が日記をつけていたことを知る。
その日記には、咲という少女に追い込まれていく加奈の悲痛な叫びが刻まれていた。
安藤は、咲の手掛かりを掴もうと笹川に会いに学校へ行くが、実は笹川と咲は同一人物であった。
その少女、木場咲は、学校内でもとびぬけて目立つ存在で、教師からの信頼も厚くスクールカーストの頂点に君臨していた。
咲の周囲には、彼女に憧れる友人グループがあり、その中の一人が加奈であった。
友人を手下のように扱い、教師や警察の心までも狡猾に操る咲。
やがて彼女は自らの罪を隠蔽するために、安藤を罠に陥れようと計画する。
そんな中、ことの真相を知った安藤は咲に復讐を誓うが、咲に罪を認めさせようとするほど、逆に彼女の策略にはまっていくのだった。
娘だけでなく、仕事や社会的信頼を失い、安藤は徐々に追いつめられていくが…。