坂の上の雲(一) (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 50代突入を機に、10年の積読から満を持して?読書開始。ドラマ版を先に見ており、あらすじは基礎理解しつつも、やはり司馬遼氏の筆力に一巻目から惹き込まれる。明治〜大正にかけての目紛しい時代変化と熱気。衝突する事になる周辺大国の内憂外患状況と、そこに起因した我が国への脅威化。 令和の現在になんだか似てヒリヒリする。先人が辿った道から今への示唆を得たい。

  • 松山の秋山兄弟、好古と真之、正岡子規の物語がスタートする。
    上京するということは、大物になり何かを成し遂げることだと、皆お互いの将来の方向性を刺激し合いながら成長していく過程が面白い。
    軍艦吉野が呉の軍港に到着し、物語が続く。

  • 全く予備知識無しに(大まかにどのへんの時代を舞台にしたのかは知っていたが、誰が主人公とか誰が登場する話なのかは全く知らなかった)読み始めたのだけれど、正岡子規ら、四国愛媛、つまりは伊予の若者、維新では負けた藩の出身ゆえの立身出世の難しさ、薩長が支配する明治の時代を生き抜くエネルギーを感じたなあ。

  • ドラマでも放送された歴史小説。
    ドラマでの主人公は秋山真之を本木雅弘。好古が阿部寛。
    明治の文豪、夏目漱石や俳句、短歌人の正岡子規も登場する。

    伊予松山出身の秋山兄弟を中心に日露戦争に進む日本の様子を描く大長編史。

  • 秋山兄弟、正岡子規とその仲間たち。
    秋山好古って「ふるよし」って一回誤読しちゃっていちいちそれが脳内に出てきて大変!

  • 『竜馬がゆく』がとても良かったので、手に取ってみたが……。
    全くつまらない。読むに堪えない。
    どうでも良い記述が多すぎる。文章がすっと入ってこず、何度も後戻りする。
    一巻を読む限りでは、物語としても何の面白味もない。
    とりあえず、二巻も読んでいるが、次で読むのをやめるかも。

  • 幕末の佐幕、倒幕の両派の栄枯盛衰が色濃く残る四国松山藩、国起こしに学問を志す秋山家の好古、真之兄弟と正岡子規、同じ時代に生まれた日本の歴史に名をなす三人にフォーカスして幕末から日露戦争までの日本を写しとった名作。本巻は騎馬隊、海軍参謀そして俳諧として当時の日本を席巻したホトトギスを主宰した正岡子規の萌芽を描く。

  • 四国に生まれた秋山好古、真之の兄弟と正岡子規の三人がそれぞれ軍人、俳人として上京する。
    国際社会で揉まれる日本の戦いが描かれている。

  • 説明不要の歴史小説の名著。4ヶ月以上読み続けてた。明治維新〜日露戦争の勝利まで長い期間と描かれているが、本当に凄まじい時代を経てきてる。何とか飲み込まれないように必死に戦ってる。著者も40代のおよそ10年をこれに注ぎ込んだようで、相当な大作となってる。

  • 主役3人が伊予から東京に出てきて、それぞれの道を見つけるまで。3人以外の人物の記載や歴史のアネクドートも多いというか、脱線やちなみに記述も多い。

  • 司馬遼太郎は昔ほぼ全部読んだ世に棲む日日

  •  10年以上前にこの本がNHKでドラマ化されて録画して見ようとしたら、年配の方が「本のほうがずっと面白かった」と言ってその本を貸してくれた。なかなか読む気になれなかったけれど、いい加減借りっぱなしは良くない。返すなら返すで、この機に一応読んでみようと第一巻を開いて驚いた。『文字が小さい』しかも1ページに2段。それが6巻もあるのだ。気後れしながら恐る恐る読み始めた。
     どこで中断しようかと思いながらもページを繰り続け、2週間でやっと読み終わった。小説のようであり、ドキュメントエッセイのようでもある。それが面白くもやや緊張感に欠けるきらいもある。興味深い部分も多く当たり前かも知らないけどほとんどが知らなかったことばかりだ。
     “この長い物語はその日本史上類の無い幸福な楽天家たちの物語である”と、あとがきにある。とりあえず、このあと5冊読んでみようと思う。

  • 少し長いお話です。四国は松山に生まれた軍人 秋山好古・真之兄弟と俳人 正岡子規の 3 人を通して物語が進んでいきます。明治時代の先人たちが 激動の国際社会の中で 諸外国に学びながら 勇気をもって日本の存立を守り抜く姿に 現代を生きる私たちも学ぶところが多いと感じます。
    ―H.M.先生

  • 一度司馬遼太郎の著作の中のこれくらいの時代の本で
    1巻読めずに断念してしまった本があって
    坂の上の雲だと思っていたのだが、
    大連に行ってみたくて行くなら読まねば、と一念発起して
    再挑戦してみたら全然違った。
    たぶん断念したのは世に棲む日々(*´σー`)エヘヘ

    とりあえずまた自分に合わないと困るのでunlimitedで読んだのだが、最初から面白い。
    秋山兄弟の破天荒さ(というのか飄々と軍の道へ行く)と
    正岡子規の生活がうまく交差し、
    そこへこの時代の有名人がちょこちょこ出てくるので
    なかなか気が抜けない。
    後の総理大臣に英語を教わるとかすごい時代だよなぁ。

    まだまだ国内の国力増強の話で終わってしまい、
    続きを読むか迷うところ。
    8巻もあるからなぁ…

  • 明治時代に活躍した人物の人生を、大量の資料を参考にして書かれたノンフィクション小説。3人の物語だけでなく、幕府が滅んで近代化に進んでいく日本社会の描写が詳細に記述されていて面白かった。主人公たちの考え方、姿勢、仕事(軍、徘徊)には現代にも学ぶべきことが1巻だけでも多くあった。ただ小説が古いこともあり、見慣れない言葉で読みにくいところがいくつかあった。


    組織論としてよめる
    国家がどう動いていくのかなど、

  • ドラマを見てから見ると、本の方が面白いと感じる。
    秋山好古、真之兄弟と正岡子規の幼年期からそれぞれの道を歩み始めるまで。
    ”世間というのは迷信の着物をきてやっと寒気をしのいでいるのだ。真理とか本当のことというのは寒いものだ”

  • とっちらかっていて何故ベストセラーなのかが分からなかった

  • 貧乏が嫌なら、勉強をおし

  • AmazonのPrime Readingで読みました。あまり有名じゃない人物が主人公なので未読だった作品。正岡子規の名前ぐらいは知ってましたが。さすが司馬遼太郎、有名人じゃなくても主人公として成立してしまいますね。全8巻とのことでこれからどう物語が展開していくか興味はありますが(歌人である正岡子規が軍隊とどう絡むの?)、Prime Readingは1巻のみなので続きを読むかどうか思案中です。

  • いつか読もうと思っていた作品。
    Kindle Unlimitedにきていたので、とうとう読み始める。

    小説を読んでいるというよりも歴史、社会を振り返っている感じがする。

    面白さというより、断片的だった言葉が繋がり、記憶の輪郭が見えてくる感じ。

    期待していた面白さではないかもしれないが、八巻まで読み切ろう。

  • 20/8/15読了

  • 読み応えあり。

  • 昔の日本男児の考え方は好きだなあ。
    まずは、生計を立てることが第一。
    その後、郷や国に尽くす。
    生まれたからには日本一になるという気概を持つ。
    そのために、学問をする。
    若い頃は何をしたいかを考え、老後には何を為したかを考える。

    この時代、学問を学べば富める道が開かれている環境があり、誰でも勉強できた点は良かった。
    ただし、学問は地域ごとに秀才を大学に送り込み出世させ、地域に誉れをもたらす競走であるので、しんどいのではないか。

  • 松山出身の歌人正岡子規と軍人の秋山好古・真之兄弟の三人を軸に、維新から日露戦争の勝利に至る明治日本を描く大河小説。全八冊

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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