チーム2 (実業之日本社文庫) [Kindle]

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  • 箱根を共に走った男たちが集結! 疾走感満点の傑作駅伝小説。ベルリンマラソン優勝、マラソン日本記録を持ち「陸上界の至宝」といわれる山城悟は、怪我と所属チームの解散危機で、引退の瀬戸際にいた。傲慢な性格の山城に、かつて箱根駅伝を学連選抜チームとして共に走った仲間たちがサポートを申し出るが、果たして彼は再起できるのか? 熱き男たちの友情、葛藤、そして手に汗握る駅伝レースの行方は? スポーツ小説の金字塔『チーム』7年後の物語。「『キング』『チーム』『ヒート』と連なる、私のマラソン・駅伝小説の現時点での到達点です。

  • 箱根を走ったメンバーの中のつながり。山城さんの故障から復活へを丁寧に書いた1冊でした。
    みんなの絆が〜感動。
    一生の友なんだろうな。

  • 思った通りの展開でまどろっこしく感じる場面も
    そのペースをキープする感覚も含めて駅伝なのだろう

  • 『チーム』『ヒート』に続く長距離ランナーの物語。
    なぜタイトルが「2」なのかは三冊とも読めば分かる。
    『ヒート』にも主要人物が出ているけど、ちょっと毛色が異なるからね。

    さて、本作は日本最高ランナーとして君臨する山城が生まれて初めての
    故障に悩まされ、二年もレースに出場できていないところから始まる。
    故障をかばうことで別の故障を生み、ブランクができることで筋力も
    体力も試合勘も失っていく。
    そんな悪循環に陥っていた山城がようやく復活できそうになった時、
    誰の助けも受けず、誰かのためではなく自分のためにしか走らない
    山城の元に手を差し伸べてくる人達が現れる。

    それは『チーム』で一緒に箱根駅伝を学連選抜で走った仲間たちだった。
    『チーム』主人公の浦をはじめてとして、当時のメンバーはすでに職に就き、
    それぞれの人生を歩んでいたのだが、山城の苦境を知り、「チーム山城」を
    結成し、彼の復活を後押ししようとするのだが・・・


    といった物語。マラソンもしくは駅伝の話でありながら、各登場人物の
    内面がとても繊細に、時に読むのが辛いほど痛々しく描かれており、
    それが物語を引き立てている。
    『チーム』も好きだったけど、本作も同等かそれ以上に好きだな。
    (『ヒート』は個人的にはイマイチでした)

  • 楽しめた。いいエンディング。ジョギングやる気出る。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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