ダブル・ジョーカー ジョーカー・ゲーム (角川文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2015年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)
感想・レビュー・書評
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ジョーカー・ゲームの続編。
D機関の対抗組織の創設や、前作で匂わされていた結城中佐の過去といったそそられる話が目白押し。結城中佐もその周辺も彼の人柄を語りはしないが、話の端々に教え子たちへの情が微かに見えるところがたまらない。
そしてラストは"あれ"がついに始まり、スパイたちの行く末を闇が覆う。
上手いヒキだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジョーカーゲームに続く2作目。クールさと、やるせなさが全編に漂う。ここまでしてスパイを全うしようとすることは一種の洗脳ではないかとも考えてしまう。
Kindle unlimited -
今回はダブル。作風や内容は前回作と同じ感じ。
ダブルという意味も幅広かった。
5つの短編があり、ダブルジョーカーというのは一番最初の短編のタイトル。
しかし、それぞれの短い話の中でもダブルな展開を忍ばせている。ダブルという前提条件があるため、複雑になりそうなトリックや謎だけど、混乱すること無く読み進められた。
エンタメ性に優れており、読み疲れる事がなかった。 -
第二次世界大戦前という時代設定の架空の世界を舞台に、日本で密かに設置されたスパイ組織「D機関」。軍に属していながら、軍の文化とは全く異質の概念を持った組織と、それに纏わる関係者の物語が、スパイものならではの面白さをもって読者を惹きこみます。短編集となっていて、それぞれの物語は独立していますので、気楽に楽しんで読むことができます。それでいて共通する「D機関」について知ることから、その独特の組織についての興味も深くなっていきます。裏の世界であるので、目立たない、が鮮やかである。そんなスリリングなエンターテイメントを楽しむことが出来ます。
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前作に続き、表題作の「ダブルジョーカー」をはじめとした短編集。
「ダブルジョーカー」では軍部のエリートがD機関を面白くないという理由で対抗馬を立てて潰そうとする話。
完膚なきまでにエリートを叩きのめす部分が面白い。
「蠅の王」はあそこまでわかっているなら、利用して偽情報を流させるというのが、Ⅾ機関なのでは?と思ってしまう。
他の作品も当時の情報戦で日本が負けていたことを前提に、Ⅾ機関が奮闘するのだが、軍部がかたくなだったり、相手が一枚も二枚も上手だったりでやられてしまう事情が描かれている。
多かれ少なかれ、似たような状況だったのだろうと思わせる部分もあり、残念な気持ちにはなるが、作品自体はテンポよく進むので読みやすく、面白いと思う。
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難しい時代設定だけど、何だか妙に読みやすいです。
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ジョーカーゲームの続編 今回はD機関メンバーとD機関以外の人達の物語短編集、騙し騙されるスパイの闘い。今回も設定が巧妙でドンドン嵌っていくストーリーでした。
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はい、ハマってます。
面白い!
実際の歴史に沿って展開していくので、
もしかしたら本当にあった話なんじゃないかと思わされる。
出てくるスパイ達が有能すぎて有り得ないんだけど、ひょっとしたら居たのかも...っていう絶妙なバランス。 -
安定感ある面白さ。各話は短くうまくまとめられている。