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感想・レビュー・書評
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「いきいきと」と描かれている、とはよく言うが、本当にそう。現代日本語としてもかなり柔らかい語り口になっている。平安時代のユーモアというものは考えたことがなかったけど、けっこうどれも自分にはおもしろかった。貝合わせの話がお気に入りで思わずにっこりしてしまう。
それにしても和歌のやり取りが本当に慣習になっていたのだなと思う。また恋愛様式はしんどそう。
女性のかわいらしい様子が魅力に映るのは今も同じだけど、センスと長い髪が重要なのが見て取れる。
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物語の登場人物がとてもいきいきと描かれていて思わずくすっと笑ってしまう部分や、微笑ましい部分があって読んでいて楽しい。訳し方や言葉も分かりやすく柔らかくて何度も読んでしまう。
人生は、泣いたり笑ったり色々なことがある。人生の教科書にも励ましにもなるような作品。 -
読了
虫めづる姫ぎみ -
大昔の短編集だが、続きの気になる話が多い。また、そのような話ばかりを編纂したのだろう。表題の虫愛づる姫が一番自分好みだった。(笑)
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面白い。物語の面白さもさることながら、現代語訳がすばらしい。
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○世間の人々による評判などつまらないものなのだ。すべては移り変わる。浅薄な評判、人目を気にしての言動など、心に懸けるまでもない
物事は移り変わっていく。いつどうなるか、わからない。心細いのはだれでも同じ。
生き方、平安の昔の意識と今の意識の違いが興味深い。昔は所得の差がこのようにあったのだろうか。 -
タイトルに冠されている「虫めづる姫君」という作品が有名な物語集。それぞれの作者は違い、関連性には乏しい。
当時のテクニックなのか、物語に広がりを持たせつつ終わるパターンが多い。
作品自体はそれほど面白くはないが、作品ごとに挟まれる訳者の解説が作品世界の理解を支え、楽しめる。