国際紛争を読み解く五つの視座 現代世界の「戦争の構造」 (講談社選書メチエ) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.86
  • (3)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (218ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • Kindle版を読む。無駄のない文章で難しいことが易しく表現されている。

    - ウエストファリア条約によって主権国家によるアナーキーな体制が確立したというのは間違いという趣旨の主張をしている(loc.346付近)
    - ネオコンとして知られるロバート・ケーガンのフクヤマとの論争が紹介されている。(自由民主主義の定着を信じるフクヤマに対し)ケーガンは自由民主主義が広がったのは力による裏付けがあったからであり、民主主義の定着は約束されていない。政治ですら地政学に追随せざるをえない。(loc.633)
    - モーゲンソーの勢力均衡の図解がわかりやすい(loc.780)

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1968年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。同大大学院政治学研究科修士課程修了。ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)博士課程修了、Ph.D.(国際関係学)を取得。広島大学准教授、ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(国際関係論)。著書に『平和構築と法の支配――国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『国際社会の秩序』(東京大学出版会)、『「国家主権」という思想――国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『国際紛争を読み解く五つの視座――現代世界の「戦争の構造」』(講談社)、『集団的自衛権の思想史――憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)など多数。

「2023年 『戦争の地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

篠田英朗の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×