ドキュメント 銀行 金融再編の20年史─1995-2015 [Kindle]

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • バブル崩壊から2015年までの特に激震に見舞われた銀行内部のドキュメント。

    個人的には大きな投資をしてこなかったのでまだ銀行との付き合いは浅いが、今後は銀行とも仲良くして行きたいと考えているので(とは言え零細企業なので本書に登場する大銀行には法人口座を置いておくくらいだが)彼らがどんなロジック、力学で深いところで動いているのか一端を知ることができた。

  • 1995年から2015年までの金融再編20年の歴史をふり返り、銀行業の本質や問題点を洗い出した本。

    バブル崩壊によるどん底の時代の中で、各銀行の経営陣が歩んできた苦闘の歴史を関係者の証言をもとに描かれています。

  • 1995年、大和銀行のニューヨーク支店で不正巨額損失が発覚。本書はこの事件をふりだしにして、日本銀行界の20年を解説する。

    銀行史20年は統合による銀行巨大化の歴史だ。銀行ビジネスは利ざやで稼ぐ商売であり、元手が多ければ多いほど、拠点が多ければ多いほど儲けが大きくなる。また、大きければ大きいほど政府にとって無視できず潰せなくなる。だから、銀行は巨大化にこだわる。

    そして、現在では三井住友、三菱東京UFJ、りそな、みずほの少数のメガバンクに集約されている。

    と、銀行の都合による統合の歴史はわかった。が、これってサービスを受ける預金者には何のメリットもない。潰れにくいといえど、預金保険制度があるので、銀行が潰れても預金は守られる。インターネットによって拠点が多いこともあまり意味がない。今となっては巨大化したことのメリットは薄くなっている。

    なんだか、古代の巨大恐竜が繁栄して、滅亡したことを思い出す。

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著者プロフィール

前田 裕之 (マエダ ヒロユキ) 学習院大学客員研究員、川村学園女子大学非常勤講師

「2023年 『データにのまれる経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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