ドキュメント 銀行 金融再編の20年史─1995-2015 [Kindle]
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015年12月25日発売)
本棚登録 : 55人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (441ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
1995年から2015年までの金融再編20年の歴史をふり返り、銀行業の本質や問題点を洗い出した本。
バブル崩壊によるどん底の時代の中で、各銀行の経営陣が歩んできた苦闘の歴史を関係者の証言をもとに描かれています。 -
1995年、大和銀行のニューヨーク支店で不正巨額損失が発覚。本書はこの事件をふりだしにして、日本銀行界の20年を解説する。
銀行史20年は統合による銀行巨大化の歴史だ。銀行ビジネスは利ざやで稼ぐ商売であり、元手が多ければ多いほど、拠点が多ければ多いほど儲けが大きくなる。また、大きければ大きいほど政府にとって無視できず潰せなくなる。だから、銀行は巨大化にこだわる。
そして、現在では三井住友、三菱東京UFJ、りそな、みずほの少数のメガバンクに集約されている。
と、銀行の都合による統合の歴史はわかった。が、これってサービスを受ける預金者には何のメリットもない。潰れにくいといえど、預金保険制度があるので、銀行が潰れても預金は守られる。インターネットによって拠点が多いこともあまり意味がない。今となっては巨大化したことのメリットは薄くなっている。
なんだか、古代の巨大恐竜が繁栄して、滅亡したことを思い出す。
全3件中 1 - 3件を表示