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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (286ページ)
感想・レビュー・書評
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読了。
藤原伊織って、中年男の諦念とそこに辛うじて残るダンディズムを丹念に描くことで、男のシンパシーを掴むのが本当にうまいと思う。
勿論チャンドラーの影響は受けてるんだと思うが、あれは海外の話だと思って読むからカッコいいのであって、原寮のようにアレをそのまま舞台と人物だけ日本で再生産しちゃうと、なぜかカッコ良すぎてカッコ悪くなる(笑)。
ハードボイルドは大好きなのだが、個人的に一人称のそれがどうしても苦手なのも、カッコ悪く感じる一因だろうか。感性が歪んでるからなのか、日本人がああいう風に語ってると思うと、なぜか全部ナルシストの自慢話に聞こえてしまう。
藤原伊織って、和製ハードボイルドとして、カッコ悪くなるギリギリ手前のカッコよさで実にカッコ良い(自分でも何言ってるか良くわからないが…)。詳細をみるコメント0件をすべて表示