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- / ISBN・EAN: 4988013509788
感想・レビュー・書評
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『私達はこの世を見るために聞くために、生まれてきた。…だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。』
この言葉は、美しく、印象的。だが、そう理由づけをしないと生きられないようにしてしまう、どうにもならない人間の負の部分を突きつけられるようで、もやもやが残りました。
社会の無知、誤解、無関心。そして偏見、差別。
壁の内と外。
最後に店長が前向きな感じになって終わったのが救いですが、生きる価値がなんなのか…わかりません。
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まさかハンセン病の話だとは思わなかったけれど、とてもしんみりくる良い話。出てくる役者さん、みんな味わい深かったのと、映像が綺麗だったなぁ。特に印象に残ってるのが、店長さんが外でガラスの引き戸越しに中のトクエさんを見ているシーン。引き戸に店長さん自身の姿と外の景色が映り込んでとても幻想的だった。そして桜がとてもきれいだったあ。やっぱりどら焼きがとても食べたくなった。
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素晴らしい作品。
樹木希林はやはり唯一無二のすごい役者だと思い知らされる。
花鳥風月を愛でる日本的な美意識が随所に反映されており、映像と、そして音が、とても美しい。
桜も、あんも、日本古来の美しさが大いに内包されたモチーフで、見ているだけで、聞いているだけで、無条件に心地良い気分になる一方、無理解ゆえの差別が実は未だに終わらずに放置されているところも、やはり日本的でもある。
セリフだけでなく音や映像を駆使してストーリーが進むが、かといって抽象的にも難解にもならずに、丁寧な演出でしっかり伝わるものがあるところが、監督の力量だと思う。 -
傑作。
この監督、今まであまり相性が良くなかったがこんな一般受けする内容の映画もあるんだと・・・
説明部分や無駄な語りを省いてシンプルにするのは海外受けする基本なのかな。北野映画と言い。
もっくんの娘、なぜあんなナチュラルな演技なんでしょう。演技してないように見える演技。
樹木希林もハナにつかない演技でやっぱり樹木希林の映画になってしまいました。
現場では市原悦子と楽しくやってたんだろうなあと勝手に妄想。ドリアン助川・・・正義のラジオ、懐かしいわ。中学くらいだったっけな・・・ -
どら焼き屋で出会う3人の心を通じ合わせる物語。3人それぞれに人には言いづらい過去、背景を持っているのが徐々に明かされる。ただ物語全体を通して心温まる気持ちになれる。
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素晴らしかった。
みんな籠の鳥。
月は、花は、脅かさない。
耳をすませば、目を凝らせば。
本当は感じることができるのに。
生きる資格なんて、どうして考えてしまうんだろう。
塩大福とか。
少しだけしょっぱいから、甘さが引き立つ。
樹木希林さんも、永瀬さんも本当に素晴らしかった。
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あんは、気持ちよ。
世間の無理解に苦しむときも、知恵を使わなければいけないときもある。
この世をみるために、きくために、生まれてきた
だからたとえなにかになれなくても、生きる意味が、あるのよ、と -
美しい、嬉しい、楽しい、美味しい。
耳を傾けなければ気付かずに過ぎ去ってしまうことの多いこと。
もったいない生き方をしてはいないか、自分に問いかけてみた。
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あずきをかわいがる樹木希林がかわいい。