幸せになる勇気 [Kindle]

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  • 前作に引き続き、なるほどと思わされること多数。
    しかし、最後の愛の件だけは理解が難しかった。交友と分けて語られているのだが、結局交友と似たような内容が語られる。
    教育とは自立を援助すること。そのために教育者が被教育者を尊敬すること。尊敬とはその人のありのままを認め、その人の関心に関心を寄せること。良かれと思って良いものを与えようとするのは、対象への尊敬を欠く行為。
    褒めることもよくない。褒めることは上下関係を作り、競争を促す。
    彼が悪だったから問題行動を起こしたのではなく、教室全体が競争原理に支配される膿として彼の問題行動が出ている。一人ひとりをありのまま認める。競争を排除する。
    利己的に、自分がより効率よく生きようとすると分業に行き着き、信用による人間関係ができる。これが仕事の関係。利他的に、見返りを求めずにまず友人を信頼する人間関係を築くのが交友関係。私でもあなたでもなく、人生の主語が私たちになるのが愛の関係。

  • ・他者の関心事に関心を寄せよう

    ・幸福の本質は「貢献感」である。貢献感のなかにしあわせを見出そう

    ・すべての出会いとすべての対人関係において「最良の別れ」にむけてひたすら努力しよう

  • 続編は嫌われる勇気で言ってた事の拡張で【愛】についてだった。
    他人を見下したり、自分を卑下する縦の関係を辞める事。人生は線では無く点の連続だから今をどうするかにフォーカス当てること。相手を尊重すること。
    そこらへんが書かれてた。前回と同じ事ではあるんだろうけど

  • アドラー心理学の考え方がシンプルに分かる本
    内容は本当に入門向け、専門書では無い。

  • 【目的】
    アドラー心理学を教育に適用するため
    【まとめ(1P)】
    自立とは「わたし」からの脱却⇒共同体感覚
    【ポイント(What)】
    ・教える側が教わる側を尊敬する
    ・反抗は「共同体の中に地位を確保する」ことが目的
    ・自立=自分の価値を「自らが承認する」⇔依存
    【アウトプット(How)】
    ・他人の関心事に興味を持つことが尊敬の第一歩
    ・教育者は生徒が決めるために必要な知識や経験を提供するだけ
    ・賞罰は競争原理を助長するためNG⇔共同体の「協力原理」

    【その他】
    ・教育とは「介入」ではなく、自立への「援助」
    ・生徒が自立したという貢献感の中に幸せを見出す
    ・愛:あなたが私を愛するか否かにかかわらず、私はあなたを愛す

  • 深夜の哲人の書斎で若者と哲人が語る話。舞台はベストセラーの「嫌われる勇気」の3年後、学校の先生になった若者が哲人を訪ねて再会する。

    「ふん!この偽善者め!」と憤る若者と、ペースが変わらない哲人。教育論から始まった議論が、恋愛・結婚、親子関係、さらに別れ・別離にまで話が及ぶ。

    読者の人生のステージがどこなのかによって、響くメッセージが異なるであろう話。自分には、全て人間関係には終わりがあるゆえに、最良の別れをすべく準備を積み重ねろ、というくだりが目から鱗だった。

    運転しながらオーディブルだったので読み返しできない。正確な表現は異なるかもしれないけど。

  • アドラー哲学・アドラー心理学をベースに、教育~仕事~恋愛を考察する。

    教員として学ぶところが多かったのはもちろんだが、「出会った以上、必ず別れがある。最善の別れにするために不断の努力をすることが大切」という考え方に衝撃を受けた。

    というのは母が神経難病で寝たきりになり、医師から「お看取り」という言葉が出てくる段階にまでなった。そんなときにこの言葉に出会えたことは大きい。

  • ・自立とは、自己中心性からの脱却である。
    ・幸せになる勇気とは、愛する勇気。

  • ・あなたが変わらないのは自らに対して「変わらない」という決心を下しているから。三角柱を思い受かべよう、私たちが見てるのはいつも手前の2面。
    ①悪いあの人
    ②かわいそうな私
    でも見なきゃいけないのは、心に刻まないといけないのはその裏側にある1面で
    ③じゃあ、これから何ができるのか

    ・幸福の本質は「貢献感」であり、他者に依存し、無責任で放任していても充実はしない。面白くない。自分の人生は、日々の行いは、全て自分の意志で切り開くこと。
    「わたしは誰かの役に立っている」と自分が認識できていれば、自分自身で幸せを感じることができる。人に言われなければいけないものではない。だからこそ、「愛」を持って人と接し、「愛」を人に与え続けることで幸福感を噛み締めていこう

  • 前作「嫌われる勇気」で紹介された考えは、人生の捉え方を変えるような衝撃的な発想で、それ故にベストセラーとなって人々の心をとらえたのだと思う。

    他方、実際に自分の人生にその思想を組み込むのには困難があり、実践的ではないと思った人も多くいるだろう。

    続編である本作では、どのように実際の問題に立ち向かうのか、教育や愛についての議論を通じて掘り下げられている

    前作で分かった気持ちになっていた人の多くが、自分はただ1歩足を踏み出して満足していたにすぎないのだと気づくことだろう

    そして次の一歩、また次の一歩と足を進める事、進め続ける事が大事なのだと気づかされるだろう。

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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