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感想・レビュー・書評
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外山滋比古『ものの見方、考え方』に「プラグマティズム」という言葉が登場したのをきっかけに、放置していた本書を読むことにした。
本書を購入したのは2021年11月であるが、何がきっかけだったのかは覚えていない。著者の伊藤邦武(1949-)氏は哲学者であり、京都大学名誉教授である。「パースのプラグマティズム」で博士号を取得しており、パースのそしてプラグマティズムの専門家である。
プラグマティズムという言葉は「結果良ければすべて良し」という意味で使われることがある。 -
「プラグマティストの数だけプラグマティズムがある」と言われるように「プラグマティズムとは何か」という問いに明確な解答を与えることは容易ではない。そもそもプラグマティストは現実的な使用の文脈を離れて抽象的・一般的に語の意味を定義することに否定的であるからだ。本書では、パース、ジェイムズ、デューイといったお馴染みの古典的プラグマティストからミサックら現代のプラグマティスト11名を取り上げ、それぞれの差異を比較するとともに、それによって個々の主張がオーバーラップする領域を浮かび上がらせることで上記の問いへの答えを探っている。