別冊NHK100分de名著 集中講義 旧約聖書 「一神教」の根源を見る [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 今までキリスト教からみた旧約聖書の視点が多かったせいか、改めてユダヤ教として見ると新たな発見があった。「人が何をしても救われない」「神の介入を待つしかない」ということが確認されてしまっている宗教。ヨブ記についても読んでいるだけだと理不尽しか感じない...
    それでもユダヤ教は成立しているんだなあ。人間の「信じる」力というのは一朝一夕に出来上がった者ではないということだろう。
    聖書の成立の歴史、ユダヤ教史も合わせて解説があり、概略がわかりやすかった。
    ユダヤ人のための宗教。歴史的経験と信仰の齟齬。深い。

  • NDC(9版) 193.1 : 聖書

  • 冬休みまとめ買い本を今更消化。
    聖書系を初めて読んだので、地名、人名を頭に入れるのに、前半の図表を常に見返しながら読み進めました。

    おかげでぼんやりながら、聖書の成り立ち、ユダヤ人とは何か、神とは何か、が頭に入って来ました。
    ルーツはエジプトだった頃すらも知らなかった私にとって、本当に最低限レベルですが、一般教養として知識を得ることができたので、著者には感謝しています。

  • ・8/6 読了.やはりユダヤの発生時だから紀元前の歴史になるけど、迫害されると選民意識でも持たない限りがんばって生きて行こうと思えないのかもしれないね.それにしても仏教などと違って万人がとならず自分達だけというかなり偏狭な思想を持つにいたるのは暮らしやすい自然環境じゃなかったからかもしれないな.つじつまの合わない旧約聖書も一度は通して読んでおかないといけないな.

  • ユダヤ教にとっての聖書がどのような扱いかがわかる本。読んだ感じとしてはユダヤ教寄りというか、聖書を好意的に捉えている。

    結局のところユダヤ民族は国を失い、何度も迫害されたがゆえに、聖書を絶対視するようになった。何しろヤハウェを信じるからこそのユダヤ民族であるが、そのヤハウェは何もしてくれない。その結果、ユダヤ民族は自分達に非があると考えるようになったという。神の存在を疑えない人は大変だな。

    それにしても聖書は複雑で完璧に理解することは困難である、というように書かれているが、俺からしてみれば寄せ集めだから整合性が取れていないだけとしか思えない。

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著者プロフィール

加藤 隆(かとう・たかし)
1957年生まれ。ストラスブール大学プロテスタント神学部博士課程修了。神学博士。千葉大学文学部教授。著書に、『旧約聖書の誕生』(ちくま学芸文庫)、『新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか』(大修館書店)、『『新約聖書』の誕生』(講談社学術文庫)など。

「2021年 『キリスト教の幼年期』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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