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- / ISBN・EAN: 4988013534186
感想・レビュー・書評
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サイの季節
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この作品はずっと前から観ておきたい作品の一つでした。モニカべルッキは「イタリアの宝石」だったかな…本当に綺麗な人。彼女の出演作だと「マレーナ」「ドーベルマン」「アパート」が好きだな、特に「アパート」は好きな作品。嗚呼、歳はとったけどやっぱり綺麗な人だなぁ〜化粧っけがない感じなのにすごく綺麗だ。
波打ち際、プール、雨、雪…水が印象的に使われているなぁ〜馬にしてもサイにしても変わった演出、カメラワークの監督だな。すごく印象的だ。
イラン革命で追い詰められた体制側の夫婦に起こった苦難の日々…投獄され引き離されて、顔に袋を被された上での邂逅…凄いシーンだった…愛し合う二人と思い続ける男…
30年に及んだ牢獄から出てきた男。
妻の元へ帰りたいが自分は死んだことになっている。あまりに長過ぎた隔たり…すぐに会いに行きたいのに、その姿を遠くから眺めて逡巡する。重たすぎて…しんどいですねぇ〜
苦しい環境に身をやつすのは「マレーナ」と少し似ていますね。
この娼婦の片割れが実は娘なんじゃないのかな…そんな気がする。
知らないまま自分の娘と関係を持ってしまうのは「オールドボーイ」なんかもそうだよなぁ〜神の悪戯としては悪辣な気がする。
何故、彼は妻に会わなかったんだろうな…確かに30年余りにも渡って離れ離れだったんだから彼女自身にもたくさんの事情もあって然るべきだし、子供の事だってある…だから軽率に彼女に会う選択肢はなかったと言う事なのか?それにしても哀しい話過ぎる…
それでも観て良かったと思える良い作品だった。なんだか色々考えさせられる。国が変わるような動乱や戦争…そんな国難に翻弄された二人に起こった物語…過酷な人生だったです。僕らはそんな人生を送る事はできなけど、こうやって映画とか活字で追体験出来るって凄い事だよなぁ〜ってしみじみと感じる作品だったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「サイの季節」FASLE KARGADAN
2012年 イラク+トルコ 93分
監督:バフマン・ゴバディ
出演:ベヘルーズ・ヴォスギー/モニカ・ベルッチ/ユルマズ・エルドガン
実話がベースの様だが、独裁国の人権蹂躙のおぞましさが描かれる。できれば、入れ墨するときに愛する人だと気づいてほしかった。現実の厳しさが最後まで突きつけられる哀しい映画です。 -
どこまでが実話でしょうか?ずいぶん、人の人生を弄ぶ脚本ですね。そういえば、中国映画でもありそうな話です。社会が混乱すると、こんな悲劇が待っているんですね。印象に残る巨木ですが、日本でみる巨木と違って、溢れる生命力を感じません。なんか怪しい気配で、私なら、こんなところに愛する人を連れて来ません。