コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) [Kindle]
- 講談社 (2016年2月18日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (355ページ)
感想・レビュー・書評
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コーヒー愛好家かつ理系にはベストな一冊。コーヒーの研究をしているわけでないものの、コーヒーをこよなく愛する研究者である著者が、コーヒーの歴史から始まって、珈琲豆の植物学や、コーヒーの成分、焙煎のしくみ、焙煎の方法や、コーヒーの効能・人への影響、はたまたコーヒーの様々な入れ方について、現段階で分かっているこを全て解説してくれています。現代コーヒー文化の発展が意外と新しいことなどに気づきます。一般の読み物としては少々科学的な解説が詳しすぎる感じもしますが、毎日コーヒーを飲む身としてはこれぐらいの知識も必要、かな。生豆から買って自分で焙煎して飲んでみたくなりました。焙煎機買う前に、まず焙煎したてのコーヒー豆を売る近くのお店で購入してみる。
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コーヒーにまつわるエピソードや豆の種類、焙煎方式、淹れ方について体系的に学ぶことができる一冊。
この情報量を、分かりやすく体系的にまとめ上げた筆者には脱帽です。素晴らしい本をありがとうございました。 -
コーヒー豆の歴史に始まり、香り、味、焙煎や淹れ方についてなど幅広く読めて楽しかった。個人的には、コーヒーについての知識も勿論だけど、「雨が降った後の地面の匂い」は「ジオスミン」という物質によるものだということが知れたのがとてもおもしろかった。あの匂いには名前があったんだ!という……。
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コーヒーって手軽だからか、奥深い。
自分は深煎りが好きだけど、概してどんな味?なんで?
どういう状態だと美味しく飲めるの?
などの疑問に答えてくれる。
難しくて全部は理解できなかったけど・・・ -
なんだか科学の教科書を読んでるみたいで、特に試験勉強が迫ってるわけでもない状況でで頭から読んでいくのはしんどかった
自分に化学の素養がないから特にしんどかったのかも
(多分)知りたいはずの情報は網羅されているので、手元に置いておいて、疑問が生じた時に辞書的に参照するにはいいかも -
ブルーバックスがキャンペーン中のためかUnlimitedで読めるのでありがたく読んだ。
まさしくコーヒーの「科学」で、様々なことが分かる。自分のように豆を挽いて飲むが焙煎までは手を出さないような人間には十分以上の知識が手に入る。
コーヒーを飲むことによる人体への影響も一通り書かれている。この中に大腸の動きが活発になる人は3割程度というのが少し驚いた。朝の電車で座ってペットボトルのコーヒーを飲んでいる人など見かけて「勇者だなあ」と思ったが、7割の人間は便意など気にせずコーヒーを飲めるらしい。そんなことより、この3割の人に大腸の動きを活性化させている物質はまだ謎だという。カフェインだとばかり思っていたが、確かに栄養ドリンクを飲んでカフェインだけ接種しても大腸が荒らぶったりしない。
コーヒーの健康への影響を考えるときに前提にすべき下記3項目は、コーヒーに限らずあらゆるものに適用すべきで、フードファディズムを防ぐために広まるべきである。
1.コーヒーには健康に良い面と悪い面の両方がある
2.いくら健康に良い面があっても、飲み過ぎは体に毒
3.どこからが飲み過ぎでどこまでが適量かは個人ごとに異なる -
基本中の基本の、コーヒー豆の構造や精製、焙煎、抽出についてわかった。
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知識面のみならず自分にとってコーヒーが身近で大切な存在だということを改めて認識できた本。
「コーヒーとは何だろう」と考えている時間は同時に自分の「コーヒー観」とも向き合える尊い時間なんですよね。
関連書籍も読みたい。 -
コーヒーが我々の前に注がれるまでの話。世界史と繋がる部分が興味深かった。アラビカ種すげぇ。