顔のないヒトラーたち DVD

監督 : ジュリオ・リッチャレッリ 
出演 : アレクサンダー・フェーリング  フリーデリーケ・ベヒト  アンドレ・シマンスキ  ヨハン・フォン・ビューロー  ヨハネス・クリシュ  ゲルト・フォス 
  • TCエンタテインメント
3.74
  • (11)
  • (16)
  • (16)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 114
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4562474172097

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2014年 ドイツ
    監督 ジュリオ・リッチャレッリ

    アレクサンダー・フェーリング、フリーデリーケ・ベヒト、アンドレ・シマンスキ

    ナチスドイツによるホロコーストに携わった人たちをドイツ人自身で裁いた裁判までの長い道のりのお話、、、ざっくり。
    史実に基づくフィクション。
    ドイツの映画だから当たり前だけど全編ドイツ語、意味不明(笑
    主人公のイケメン若手検事ヨハン(アレクサンダー・フェーリング)はやる気満々の正義感あふれるお方。
    ジャーナリストのトーマス(アンドレ・シマンスキ)の話から元ナチス親衛隊に興味を持ち調べることに。

    まず興味深いのがヨハンが調べ始めた1958年時点で一般のドイツ人はナチスによるホロコーストを知らなかったということ。
    もちろん、初期の単なる差別とかドイツ人の血を守るとかはドイツ国内でおこったことなのでわかってるでしょうが、末期の「物理的な絶滅」に就いては戦争が終わった段階でも国民には知らされなかったのか?

    今では世界中の人が知ってることなのにね、不思議。

    でもって不思議だったのが、
    ヨハンは調べるうちに収容所からの帰還者の証言などでナチスの恐ろしさを知り、そして自分の親も愛する人の親もナチス党員だったと知って悩み苦しむところ。

    あの時代、ナチス党員でない人なんて一体どれくらいの割合でいたのか?
    親がナチス党員だったとしても自分は検事という職に就けてるんだし、あんなに呑んだくれてへべれけになり、彼女に罵倒するような問題か?いや、そうなのか?わからない。

    全編見ながら日本に例えて考えましたね。「ゆきゆきて、神軍」を思い出させられました。

    興味深い作品ではあったものの、よくわからなかった面もあったね。

  • レンタル>2014年独。ナチ大物はニュルンベルク裁判でおおよそ(?と言っていいものだろうか?)裁かれたものの…密かに残っていた小者を裁くといったお話。
    描かれてたこの当時の時代が戦後そんなに経過してないだろうから、自国民が自国の人間を裁くという事に抵抗はなかったのだろうか?勿論、戦時とはいえ、アウシュビッツでの大量虐殺は許されるものではないのは確かなのだが。。この出来事を記録の中から封印、黙認する事が罪である事は確かだ。そういった風潮はあったのだろうな。
    皆、ではないにしても、独人であれば当然、親や身内が元ナチ党員であったという事はあったであろう。なかなか難しい。
    それを任された若き検事の勇気と行動が素晴らしかった。実話ベースっぽい。
    日本での戦争責任を追及する裁判は戦勝国側からの物が殆どだけど、こういった事案があったのだろうか?独と同じ敗戦国である日本でも見る価値のある映画だと思う。
    ちょっと独自の視点ではあるけれど、戦争責任の追及を描いた「ゆきゆきて神軍」を思い出した。

  •  60年代にホロコーストでの戦争犯罪を基礎する検察官達の実話を描く。

     主人公が若いのは当時の大人は全て戦争犯罪に加担している可能性があったからなど、戦争犯罪を裁くのがいかに難しかったかが描かれている。戦争による罪は名の知れた政治家や軍人だけではない。それを裁こうとするのは自分の親を裁くことになるかもしれない。
     ドイツも最初っからスパスパ戦争犯罪を裁いてたわけではなかった。特に日本で大きな価値がある映画。

  • 「アイヒマンを追え」とセットで観賞

    勝敗がついても 戦争は終わったわけではなく
    終わりのない問いに向き合う時が続くんだと感じる

  • 顔のないヒトラーたちというは、ホロコーストに関わった収容所の親衛隊や医師、幹部たちのこと。
    まさに執念だったね。交通違反の裁判ばかりに若き検事ヨハンに父親の”正義と闘え(だっけ?)”の教えに添った仕事がやっとできるようになる。
    ユダヤ人を迫害、殺害し今はほうぼうに散っててるドイツ人を逮捕して裁判にかけるという使命感に燃えて立ち向かうも、ドイツ人がドイツ人を裁くのか?
    彼らも命令に従っただけだとか、検事仲間でさえ非協力的で
    更にヨハンを打ちのめしたのが、尊敬していた父親さえも
    ナチだったこと。
    驚いたのはこの事実が戦後20年以上、伏せらていたこと。
    1930年生まれのヨハンもアウシュヴィッツもホロコーストも知らなかったということ。
    逃げおおせた幹部もたくさんいただろうけど、このフランクフルト・アウシュヴィッツ裁判がドイツ人の手で開廷されたのはすごく意義のあることだったのね。
    映画は静謐ともいえるほど、淡々と描いているのが余計、胸に迫る。

    Im Labyrinth des Schweigens 2014年 123分 独 スターチャンネル
    監督 : ジュリオ・リッチャレッリ
    出演 : アレクサンダー・フェーリング フリーデリーケ・ベヒト アンドレ・シマンスキ ヨハン・フォン・ビューロー ヨハネス・クリシュ ゲルト・フォス

    消された罪、消えない記憶

  • 重いテーマ。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×