人間椅子

著者 :
  • TRkin (2016年3月15日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • はじめましての江戸川乱歩の作品。
    かなりインパクトのあるタイトルだったので読んでみたいと思った。
    短編でサクッと読めました。
    タイトルから想像していたものとは少し違っていた。
    どちらかというと変態的で気狂いの人のお話でした。
    とある椅子職人から夫人宛に気味悪いお手紙が届く。
    夫人は手紙の内容を読むんだけど自分が夫人になったかのような感覚になるのでかなり気味が悪かったです。
    ストーカーされてるみたいで落ち着かない…(;´ェ`)
    終わり方はホッとした終わり方と感じたのですが、他のブクログさまの感想を読んでみて「なるほど、この終わり方はよけいに怖いのか!」なに安心してるんだ私!となりました。

  • ぞっとした。ありえない話だけど、もし自分が普段座っている椅子に知らない男が入っていたら、そう思うと恐ろしい。
    江戸川乱歩の作品を読んだのは初めてだけど、
    こうも引き込まれる読書体験は久々でした。

  • 手紙の形式を効果的に用いて、ある男の半生をじわじわ狂気的に表現している。

    手紙のやり取りで徐々に真実が暴かれていくような構成が好きなのだが、この作品は一方的な情愛が逆に気持ち悪さを掻き立てる。

    何度か読んだことはあるはずなのだが、アッサリ終わるオチはどうも飲み込みが悪く、毎回忘れてしまう。
    事実として人間椅子が存在することを、読みながら、心のどこかで期待してしまう。

  • どちらが本当の結末なのかわからないところが面白い。私は最後のオチは誤魔化したんだろうなと予想。不気味な話。でも、話のオチがなんとなく途中で読めてしまうので、大人よりは子供のほうが楽しめるかも。

  • この本は、本当に複雑。本当にあったことなのか、それともただの空想なのか…。でも、これから椅子に座るのが恐い。椅子の中に入ろうなんて誰も考えないよね。この作者、天才!!

  • 変態。

  • 短編で読みやすく、それでいて手紙の内容に引き込まれてしまった。初めての乱歩の作品だったが面白かった。

  • 江戸川乱歩ってこんな感じなんだ。人間椅子の気持ち悪さと純粋さ。
    最後、結局創作なのか真実なのかわからない所が良い。

  • まさに江戸川乱歩の小説といった感じ。

    短編で読みやすいので江戸川乱歩の世界観を感じてみたい人はぜひ読んでみてください。

  • 気味が悪いながらも引き込まれる短編。大きめの椅子に座って読むのが良いかも。

著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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