- Amazon.co.jp ・電子書籍 (473ページ)
感想・レビュー・書評
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2020年の今、新型コロナウイルスが猛威をふるっている今、これを読むべきだと思う。現実とシンクロする部分が多く、こういったときに、どう生きていくべきかをいろいろ考えさせられる。
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都市封鎖、医療マスク、防護服の不足のリアリティや医薬開発やワクチン開発の時間との戦いなど今、起こっていることを再現しているようなストーリーだ。現実を考えるとやはりスピードと決断が必要だと痛感した。
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タイムリーなので読んだ。
とにかく怖い。
ウイルスそのものもそうだけど、リーダーの判断でたくさんの命が左右される。
無知も怖い。
今何をすべきなのかわかった。
医療従事者に感謝して、お家で過ごそう。
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著者の高嶋哲夫は慶應義塾大学大学院を卒業後、日本原子力研究所で研究員を務めた秀才である。その後、1999年に学習塾を経営しながら作家デビューし、2010年に発刊したのが『首都感染』であるが、本書には2011年の東日本大震災の記述があるので2013年の文庫化の際に改訂したのだろう。
2019年12月に発生したコロナウィルスは中国湖北省の武漢市で発生した。本書に登場する新型インフルエンザは雲南省で発生する。湖北省と雲南省は1500㎞離れてはいるが中国で発生したウィルスが世界に広まるストーリーはもはや「予言の書」と言っても過言ではあるまい。東京を封鎖して外出を禁止するようなことは、大都市のロックダウンを見た今なら理解できるが、2010年の段階でよく想像できたものだと感心する。作家の想像力とは恐ろしいものだ。 -
面白かった。ついつい、マスクを買ってしまった。実際のパンデミックは、もっと静かに進行して、ある日突然目の前に正体をさらすのではないか。日頃から、手洗い、うがい、マスク、咳エチケットを習慣づけるべきなのだろう。ある意味、地震よりも怖い。
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10年以上前に書かれたパンデミックの顛末本。今のコロナ禍に通づる点もある。早く劇的なワクチンできないかねえ。
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この作家の作品はいつも人への愛 日本人への信頼に溢れている 今度はどの作品が現実となるのか・・・
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【きっかけ・目的】
タイトルに惹かれて手に取ってみた。
作家名でも安心して読める展開を期待した。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックを予測したような展開という記事を目にしたというのも大きい。
【感想】
新型インフルエンザ等対策特別措置法が想定した鳥由来の新型インフルエンザ発生時のシナリオで最悪のスケールのものを小説化している。それがたった今、起きている新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う対応などがそっくりなのだ。
というより、種類は違えどウィルス感染症の場合対応方法が決められており新型コロナ感染症の対応もその範疇を出ないということだ。ということは国が今まで行ってきていることは感染対策も経済対策においても手ぬるいってことだろうか。
また、医療の面でもPCR検査は特段、最近のものではなく10年以上も前から新型インフルエンザなどの検査法として確立したものということがわかり、メッセンジャーRNAワクチンも対象は違えど作成方法などの理論はできていたわけでファイザーやモデルナが比較的早い段階でワクチンの開発ができたのもその辺の転用をできたからということがよくわかる小説だった。
今は、新型コロナウイルスだがやはり次は、本命である鳥インフルエンザということになるのだろうか。
【終わりに】
真実は小説よりも奇なりというが、現実問題、小説のように全く上手くいかないというのは、日本という国の政治が機能していないことの現れだろうか。