香港 中国と向き合う自由都市 (岩波新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「転がる香港に苔は生えない」を読んだ後にこれを読むと香港の社会の動きや考え方等がわかりやすくなるかもしれません。
    データを取って説明しているのでわかりやすい部分が多かった。

  • 香港で起こっていることの正体は何なのか?その歴史を紐解く上でこれ以上ないほどのコンパクトさと濃密さ。

    終章の語り掛けは重い。我々も自由の意味について真に考えねばならない

  • 雨傘運動で焦点を浴びた香港。そのお祭りのような騒ぎに違和感を感じながらも、異国の感覚だからと気楽に感じていました。その違和感はやはり正しくもっと注意して考えなければならなかったことを、現在の彼らの行動原理をそのイギリス統治時代から遡って解き明かされた本書で知らされました。イギリスの統治から、中国に返還される際に、何が生まれ、何が失われたのか。そしてそれは昔の話ではなく、歴史が連続していること。現在の香港を知るには、その歴史を知らなければならないことを教えられました。
    自由にも様々な捉え方があり、それによってその性質も変わります。自由であれば善とは限らないということ。ただ香港の人々にとって良いということは何なのかはまだ流動的で分からず。注意して今後のニュースを見ていきたいと思います。

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著者プロフィール

立教大学法学部教授。専門は香港政治。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『香港政治危機』(東京大学出版会、2021年、第38回大平正芳記念賞受賞)、『中国返還後の香港』(名古屋大学出版会、2009年、第32回サントリー学芸賞受賞)、共著に『香港中国と向き合う自由都市』(岩波新書、2015年)、共編著に『香港を知るための60章』(明石書店、2016年)など。

「2022年 『香港と「中国化」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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