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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (208ページ)
感想・レビュー・書評
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斬新なスタイルの歴史書。
冒頭、著者が史料を読み込めないので小説を引用した、と言い訳している本を始めて読んだ。
欧米、長州といった、歴史上優勢だった勢力の欠点を批判してカタルシスを得る視点は、素人や半可通がたまに採る書き方だけど健全なものではない。
この本も、広告代理店の社長が書いたもので、論旨も、構成も真面目な長文を書くためのトレーニングを欠いたまま執筆している悪文が目立つ。
Kindleストアでは売れ筋商品となっているのが残念。 -
「鎖国」「開国」を巡っての解釈や、明治維新の評価などについては、同感できる書だった。幕末期から明治初めにかけての海外の動向、とりわけヨーロッパ事情や新興国アメリカ、さらには大国ロシア、さらには清についての対置のしかたも明快で分かりやすく、同時代を国を越えて水平に眺める歴史観が重要だということを教えてくれる貴重な書でもあった。ところどころ、著者の狭隘な主観が覗くところがあり、そこを相対化して読めれば、貴重な情報が得られる書と言える。
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