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監督 : ドゥニ・ヴィルヌーヴ 
出演 : エミリー・ブラント  ベニチオ・デル・トロ  ジョシュ・ブローリン 
  • Happinet
3.50
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本棚登録 : 27
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 0000100077568

感想・レビュー・書評

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  • タンネル

  • 2016/9/11 エミリー.ブラント アクション系のいい女優さんだね〜正義感で女性FBI として堂々として 仕事に人として忠実な敬愛出来る女性を描いているけど…麻薬組織の闘争に巻き込まれ 何が 真実か?危うい状況の中 抗えないものがある
    米国とメキシコの麻薬戦争を2つの立場から捉えている 虚しい気分になるけど、実態を見せら啞然としながらも すごく この現状を上手く捉えた緊張感のある映画だったと思う。
    今後の監督の作品にも期待を持てる重厚感ある作品だった。

  • メキシコの麻薬カルテルと闘うFBI女性捜査官の苦悩と絶望を描いたストーリー。

    米国とメキシコの国境を挟んだ麻薬戦争はひたすら続く暴力の応酬。そのなかでエミリー・ブラント演じるケイト捜査官を法と秩序の象徴にし、彼女の苦悩と困惑を観る者に追体験させることで、暴力の無法地帯に引き込みつつも唯一の真っ当さと安心感を映画のなかで作り出している。さらにメキシコ人警官シルビオの家族エピソードを入れることで暴力と憎しみの連鎖のその先の虚しさまで描いた物語構造はお見事。
    観終えた後の疲労感と虚無感は、映画の出来以前の、この荒み殺伐とした世界の現実を観る者に突きつけ、なにが正しく何が悪かという境界線を曖昧にするそのやりきれなさから生まれる。

    ただ、映画としては傑作だった。冒頭。誘拐犯のアジトにSWATが突入するショットから一気に心を鷲掴みにされ、最後まで緊張感が途切れない。カルテルの大物ボスをメキシコから護送して国境検問所で銃撃に至るシークエンスは素晴らしいショットの連続で見応えあり。メキシコの道はスピードを出さないよう道路に起伏があると聞いたことがある。黒塗りのバンとメキシコ治安部隊の車列が駆動輪を響かせ車体を軋ませて疾走し、大きく上下に揺れる。揺れが不安を誘い、ただならぬ街に来たという危機感を作り出す演出は心憎い。

    ときに垣間見せるメキシコの広大な風景のカットは何を物語るのだろう。峰に寄りかかる雨雲。不法移民たちを乗せたバスの背景に淡く輝く朝日のカット。暮れなずむ空の下、CIA隊員たちが地下トンネルに消える様は幻想的である。アリゾナからメキシコの空の美しさと雄大さを切り取ったショットに思わず息を呑む。その神々しさと自然の輝きは俗界に照射され、この世の醜さを際立たせているかのようだった。



    ヨハン・ヨハンソンの低奏のサウンドがまた不安感を煽って耳に残る。何かが起きるという予兆を迫る音響は抜群である。
    撮影監督はロジャー・ディーキンス。昔はコーエン兄弟と組んで映画を撮っていたが、今回も冴えてます。荒涼としたカットや俯瞰のカットがよく映えている。
    監督・ドゥニ・ヴィルヌーヴ。「プリズナーズ」で注目したけど、やはり上手い。小道具ひとつ(例えばお札を束ねたカラーバンド)で緊張感を作り出す演出の細やかさが見事。おそらくこのままサスペンスの巨匠になるかな。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は「ブレードランナー」の続編を作る予定なので、こちらも期待大。

  • イイネ!

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