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感想・レビュー・書評
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同じことの繰り返しで少々読みづらかったので、ちょっとマイナス。
私(1980生まれ)の子ども時代には旧華族って設定、けっこう流行っていた気がしますが、最近は悪役令嬢や大正ロマンっぽい嫁入りものが流行っていてもこの設定は見かけないような。若い人は、日本にも貴族制度があったことを知らないのかも、と思いました。
最近、前田利家で有名な加賀前田家の当主交代のニュースがありましたが、著者はその前田家の姫様だった人。前当主の叔母さんです。
歴史の教科書に出てくる家系と皇室の方々が、縁戚、まさに華麗なる一族。
著者の戦後を生き抜いた力強さ(名家の令夫人が占領軍の将軍をバックにつけてクラブ経営に乗り出す、って漫画で読んだような設定だけど、この人が元ネタなんか)は見事だが、ちょいちょい大名華族のプライドがすごくてちょっとハナにつきました笑
公卿華族、大名華族、新華族、おぼえとこ笑
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昔一度読んでるんだけどなぁ。
ブクログに登録もしたはずなんだけどな(;_;)
林真理子「李王家の縁談」繋がりでもう一度読んでみた。前回読んだ時よりも理解度が増している。多くの本を読み、歴史を知った上で再読するとわかりやすい。
華族は社会貢献しなければならない(ノブレス・オブリージュ)ことから軍隊に所属しなければならなかったことや、旧華族(大名、藩主から華族になった人々)と新華族(明治維新の功績により華族になった人々)との違い等々興味深い。
酒井美意子さんは戦中外務省に勤め、戦後華族が廃止された後も皇室評論家、マナー講師として活躍された元祖職業婦人。戦争に対する考え方もしっかりされていて、文章もお上手なので読んでいて小気味良い。梨本宮伊都子さん(李王家の縁談)や太宰治の斜陽夫人とは違う人種ですね。
酒井さんが生きたらしたら、皇室を離れた眞子様と小室さんの御結婚についてどう思われるかしら。今の世に華族制度はあり得ないけど、皇室と平民を結ぶクッションが無くなって皇室内の出来事は闇の中。憶測だけがネットを横行している。