- Amazon.co.jp ・電子書籍 (184ページ)
感想・レビュー・書評
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植物に関する雑学本です。
我々の身近にあって今後もなくてはならない生物である植物の小話が纏められた一冊。
広く浅く解説され、子気味良い筆致ですらすらと読み進めることができました。
特に印象に残った部分を引用します。
「カミに見放された者は、自らの手でウンをつかめ」
誰が書いたのかトイレの中に、こんな落書きが書かれていました。
………
現在、紙は木材の繊維から作られています。そのため、紙を得るために、人々は大量の木々を伐採し、森林を破壊し続けています。
もしかすると人類は遠くない未来にカミに見放されてしまうのかも知れないー。トイレの落書きはそう警告しているのかも知れません。
これは環境問題に無関心な方にとっても大問題となるでしょうね。
人間中心の考え方になりますが、太陽エネルギーによって育つ再生可能資源の植物を大切にして持続可能な世界を目指さなければ人類に未来はないなと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
野菜と果物の違いは?針葉樹と紅葉樹はどうして生まれたの?この花はどうやって生息域を広げているの?この本を読むと今まで何気なく見ていた植物の秘密や疑問が解けてきた様に思える。植物の進化の過程をダーウィンの進化論に基づいて解明して行く。
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Prime Readingにて読了。
なんか夜3時くらいに起きちゃう時期があって、「眠れなくなる」とは面白いじゃないか、と逆の意味で読みだしたんですが、意外と本著を読んだ後は良く眠れました(笑
しかし、PHP研究所は様々な切り口で「眠れなくなる」シリーズを出版されてるんですが、もしや日本人を不眠症にさせようとしているんでしょうか(^^;
というコトで、本著は植物に関する雑学を、植物学者の稲垣先生が纏めた1冊です。
主にベッドサイドで読んでいたので、本著にはすごくハンパな状態で向き合っていたと思うのですが、おそらく出版元が想定していたスタイルだと思うのでご容赦いただければ。。
本著、色々な植物トリビア(もはやこの表現も通じなくなってきていますが…)が載っていて、感心しながら小気味よく読み進めていける1冊です。
直近で、『奇跡のレストラン アル・ケッチァーノ』を読了して、在来種の野菜を育てる難しさと面白さを勉強したのですが、やはり本著でも、F1種と呼ばれる商業品種についても触れられていて、なるほどこの問題は農業界における一定のテーマなんだなと思いながら読んでいました。
https://booklog.jp/item/1/4167903237
しかし本著、なぜAmazonで高評価がついてるんでしょう…。「ためになる」とか「面白い」とか、個人の感想ではありますが。。著者である稲垣先生の人徳ですかね。。
稲の話とか、何回か出てくるテーマのようですが、著者が一番書きたいテーマは一体何なんだろうなとも思ってしまいました。 -
植物に関する雑学をまとめたもの。読みやすく、知らなかったこともいくつもあって面白かった。ただし読みやすい反面、まとめて読むと飽きるので、寝る前にちょっとずつ読むといい感じ。
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植物学というあまり馴染みのない分野。
植物の知識が浅いので教養を深めるため聴いてみた。
花びらの数や葉っぱの数はフィボナッチ数列に従ってるものが多いとのこと。
フィボナッチ数列は、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、377…
とどの数字も前2つの数字を足した数字という規則の数列であり、効率的に増加する法則と捉えられる。
自然ってすごい! -
すごく勉強になる。植物の影響力って大きいんだな〜
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野菜と果物の違いは?など、子供が自然に不思議に思うようなことがぜんぜんわかってなかったと気付かされて面白い。植物は身近であり、不思議な存在だ。
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kindle unlimited にて。植物趣味があるので読んでてとても面白かったです。この本を読み始めてからホームセンターに買い物に出かけた時に園芸コーナーで本の内容を思い出しながら、まじまじと花の苗の雄しべや雌しべ、裸子植物の姿形などを眺めて長居してしまいました。
花や葉の形、枚数、出方など、以前からパズルのようにきちんと綺麗な配列で出てくる様子をみてとても数学的な神秘を感じていましたが、この本でその花弁や葉の出る規則性にきちんとした数列に沿って計算されて出てきてることを初めて知りました。
あと、ソメイヨシノはクローンだというのは初耳でした。
そういえば、自分も育てている植物を挿し木や挿し穂で増やした場合は果たして元の個体と別の個体と言えるのか言えないのか、クローンということなのか、いつも疑問に感じていました。勉強になりました。
もっとたくさん植物について知りたいので、他の著書も読んでみようと思います。