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- / ISBN・EAN: 4907953068834
感想・レビュー・書評
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捕食者と被食者。この世界には、2通りの人間しか存在しない。「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田。同僚の安藤に、想いを寄せるユカとの恋のキューピッド役を頼まれて、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一と出会う。
ユカから、森田にストーキングされていると知らされた岡田は、高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、不穏な気持ちを抱くが・・・。
岡田とユカ、そして友人の安藤らの恋や性に悩む平凡な日常。ユカをつけ狙い、次々と殺人を重ねるサイコキラー森田正一の絶望。今、2つの物語が危険に交錯する。
古谷実の漫画を実写化。
前半の岡田と安藤の社会の最下層にいる人間同士のもやもやした鬱屈した思いや岡田とユカのコミカルなラブコメ、後半の過酷ないじめのトラウマからいじめの主犯・川島と自分を裏切った岡田たちを付け狙い連続殺人を引き起こす森田の暴走の落差が、余計に閉塞感や絶望に苦しみ足掻く岡田や安藤や森田の痛みや葛藤の痛切な心情を浮かび上がらせている。「親友だよな?」と言いながら自分が片想いしている女性と岡田が付き合い始めると「絶交だ」と言う安藤やユカの以前の男性経験を聞いて嫉妬したりへこんだりする岡田の器の小ささ、いじめのトラウマから「自分はいない方が良い、死ね」という心の声を消すことが出来ず自己破壊的な暴走をする森田の閉塞感と絶望。過激なバイオレンス描写。「ヒミズ」と並ぶ閉塞感に満ちた日本を描いたジャパニーズノワールの傑作。濱田岳の善良な気弱さ、ムロツヨシのKYな気持ち悪さ、佐津川愛実の小悪魔ぶり、森田剛の無感動な狂気が、印象的。 -
冴えない暮らし、先の見えない暮らしに段々不安になってきた悩める青年、濱田岳・・・
ちょっとストーカー気質を醸し出す先輩のムロツヨシに悩みを相談すると・・・
ムロツヨシはカフェの店員の佐津川愛美に恋をしているんだそうな・・・
無理やりムロツヨシに愛美ちゃんとの橋渡し役を頼まれ、カフェに行ってみると・・・
そこには高校時代の同級生、森田剛が・・・
ムロツヨシによると森田剛はこの店によく来てて、愛美ちゃんを狙っているんだとか・・・
久しぶりに森田剛に話しかけるが、ここには初めて来たんだそうな・・・
はて?
あとで愛美ちゃんに話しかけられ・・・
実は森田剛にストーキングされてる、と告げられる・・・
ムロツヨシの恋の手助けや、愛美ちゃんの相談に乗っている内に、愛美ちゃんと付き合うことになってしまった・・・
ムロツヨシにバレたらチェーンソーでバラバラにされちゃう!?
とか、コメディタッチに話が進んでいく一方で・・・
彼らがワチャワチャやってる暮らしのすぐ横で・・・
日常のすぐ近くで・・・
無慈悲で、無機質で、無残な殺人が繰り広げられていく・・・
森田剛がヤバい・・・
本当にヤバい!
森田剛に恐怖するぞ!!
セックスシーンと殺人シーンを交互させる描写がヤバすぎる・・・
どっちも同じ・・・
それぞれにとっての快楽シーンなんですね・・・
脳天直撃でクラクラするわ・・・
このシーン以降の加速する凄惨さは圧巻・・・
森田剛のサイコキラーっぷりが凄い・・・
コイツ、マジでヤるかも、と思わせる凄みがあった・・・
拍手です・・・
濱田岳やムロツヨシ、佐津川愛美、山田真歩、駒木根隆介など皆様の演技も良かったです・・・
ただ、描写がシッカリしているので、ダメな人はダメですね・・・
女性は中には嫌悪する人もいるかも・・・
事故なんかもそうだけど・・・
日常の真横に、いつでも落とし穴はポッカリと口を開けていて・・・
たまたまそこにいたから、というだけで、アッサリと命を落としてしまう・・・
この理不尽さ、無慈悲さ、残酷さが濃厚に味わえる作品・・・
これはヤバい・・・ -
森田剛の演技が素晴らしい。
ラスト、犬は轢けなかったか。 -
近年観た邦画の中で一番こう…何ていうか、語彙が無くてしっくりくる言い方が無いんだけど…一番とにかく刺さった邦画
観た時期が個人的に悪かったのもあるけれど…あと森田剛が主演で多少ひいき目?期待値があったという…原作すきだしな、割と…
監督やその他の作風、雰囲気に関しては全く前知識無く観ました
映画館で観たかったのに、15指定だったからか近場で上映されてなかった、気づいたら上映期間も終わってた、というレンタル・販売心待ちにしてたパターン
ここのところ俳優として舞台だけでは無く森田剛がドラマ、映画に出てるので興味津々ですね
昔から(学校へ行こう!とか←)森田剛すき…(森田と書くと役の森田君と混同しますね)
取り急ぎレンタル開始日を待って即刻借りたんだけれど、これは後で買おう…翌日返却しなきゃいけなかったのに、結局立て続けに3回観て、返す前に、と開店前の朝返すために4回目を観てから返却した…いくら何でもこう間を空けずに4回も観る映画はそうそう無かったぞ……
何がそんなに?ってなると、説明が難しいんだけれど、濱田くんとムロさんのあの間合いも良かったし、ムロさんの核心つきたい時・本音の時はめちゃくちゃ早口になるところや嫌味っぽい言い回し、ドヤるんだけれどちょっとズレてる感じ…あとは、あれだ濱田くんは昔から、【微妙な顔】がすごーーーくうまい、「…なにこれぇ…、…」みたいなセリフ、息をのんだ時の表情、うまいこと相手に話をさせたい時の下手くそな演技(あえてのやつ)、など等、とにかく【微妙な表情】がすごい
これって濱田くんが昔からイケメン過ぎる感じじゃなくて、いい意味で素朴、一般人寄り(けなしてないです)親近感あるから、だよねえ…普通の演技を普通にやるっていうのが、本当にもうすごい、の一言ですね
(あ、あと4人で飲みに行った際、ムロさんは本来の?素の?かっこよさというか、大人な空気が出てて普通に落ち着いてるかっこいい男性に見えましたw)(話さなければ、だったけどw)
森田君(役の方)については、描写が結構キツくて、泣きそうになるところがあってもう居た堪れなかったな
川島役の俳優さんの怒鳴り声、笑い声も耳に残る演技で、それがすごく心にきた
案外ああいう役はあえての演出なのかあまり印象残らないよな俳優さんとか無名なひととかでさっと回想したりしそーなもんだけれど(ほんと棒読みなパターンも多いよね)…この映画では【森田君】のきっかけ?としてしっかりくっきり、嫌でも印象残してくれましたね…おかげでこの俳優さんが気になってしまったわ、上手いんだもん声の張り方とかいやぁな言い方、笑顔が
森田君はいつから壊れていったのだろう、高校時代のあの表情、目で岡田君を見た時にはもう壊れてしまってたんだろーか
耳元で殺しちまえばいい、とかお前が死ね、とか…時々あどけない口調で飄々と嘘を吐いて、子どものようでしたね
チンピラにお金を取られそうになったとき、どのように応戦するかと思ったら…その後にネカフェ行った際に、コースを変えてたし取られてしまったのか、応戦できなかったのか、と思うところもあったり…
シーンひとつひとつ、後から観ながら気づくこと、分かること、演技の細かさ、描写があって、音楽も良くて、映像・撮り方が凝っているようでした
あ、殺害等のシーンについですが、流石指定入ってるだけある…かと思いきや、個人的にはそうでもありませんでした
でもまあ安っぽい映画よりかはちゃんと描写されていたかな…エロもありなグロだからでしょうか、グロ酷い訳ではなかったです
レイプ的なシーンがあるので、ってのが含まれてるんでしょうか
あとはまああれか、近年の邦画結構衝撃的なの多かったし見慣れてはいるかなってレベル…アウトレイジとか渇き。、悪の教典…そういうの観られる方なら全然大丈夫かと
森田君の何の感情も無い温度も感じないよーな殺し方、逆にあっさりしてて無感情で観られたわ、変なの
お隣さん…そうだ、お隣さんが気の毒でしたね…うん
ほっぺに穴空いちゃったね…ゲイっぽかったね…(無関係)
長々書き過ぎました、熱が入ってしまった
まだ書き足りないのに
森田君が幸せに生きることは、難しいのか、誰のせいでもないのに
本当に生まれながらにして底辺だったんだろうか、恵まれてなかったんだろうか、本当に?
不可抗力だったのに、何で森田君が、
という気持ちでいっぱいになってしまったわ(4回観たから4回も)
初見だと確かに森田君はただ狂ってるサイコパスでしか無いと思うんだけれど、観れば観る程に、普通の男の子であって同級生であってクラスメイトであって…【森田君、】だったのに、と
こういうのを観るには、時期を選ばないと大変病みますね←
あ、とりあえず
ヒミズ実写映画化、内容も結末もくそでしたが、こちらに関しましては原作と違えど、大変すきです
実写化して良かった、と思います映画作品のひとつとしては
なにより
俳優森田剛、もっと観たいなあ -
当時映画館で観て、あまりに怖くてご飯食べられなくなった思い出。冷たい熱帯魚、脳男と一緒で「もう二度と観たくないけど忘れられない映画」になった。
でもムロツヨシが手をかざして「こうやってずっと呪ってた」というシーンが大好きで、そこはたまに真似して遊ぶ。
でも森田くんは怖い。こわい。かわいそうなんだけど、こわい。 -
こわかった、、、
前半はラブコメでクスクス笑いながら観たが、後半からガラリと変わってどんどん引き込まれて観てしまった。
森田剛の演技がすごすぎた。 -
R15
思った以上のブラックさ。
目玉(話題)のひとつだったと思われる佐津川愛美ちゃんのシーンは特にそこまでエロくもなく(失礼..)
それより森田剛の演技のインパクトがあった。
軽やかな濱田&ムロの演技と対照的な演出はとても良かった。
私の濱田岳アレルギーwも治った模様。
キャストは皆合っていて良かった。
どす黒いけど面白かった。
ただ、人には薦めません。
闇がすごくて^^;