kta0atkさんの感想
2017年9月9日
終わった恋が冷めきらないうちの寂寥感 きっと女性はとっくに冷めているけど、男性は余韻に浸り勝ち。 臆病で踏み込めなかったくせに強がり、そしてその存在さえ不確かな余韻に浸る。 岸田繁は失恋した男の余韻を描かせたら逸品だな。 言葉は“サヨナラ”で、こころは“またきて”だ。 古いアパートの、けれど小奇麗な畳部屋の生活臭。 上京したての若者も上海蟹食べてる男も中身は一緒。 女の子が好きで女の子に振り回されてしまう男の子達。 どこかノスタルジックな楽曲達は、励ましはしないが孤独に寄り添う。