Number(ナンバー)908・909・910号 甲子園最強打者伝説。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))

  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910268540964

感想・レビュー・書評

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  • ナンバー編集部の皆さんの、キヨハラに対する熱い思い入れを感じる。
    キヨハラへの全力のエールを込めた1冊。
    編集長による編集後記が・・・(滂沱)

    キヨハラぁ~、何やってんだよぉ~!

  • サブタイトルは「甲子園最強打者伝説」。登場するのは松井秀喜氏や、清宮幸太郎君などですが、圧倒的なボリュームで扱われているのが清原和博氏です。清原氏本人のインタビュー記事は一切ありません。清原氏が甲子園で放った13本の本塁打を打たれた対戦相手の投手、清原氏の背中を見続けた片岡篤史氏、立浪和義氏、そして同僚の桑田氏など、清原氏と同じ時代に高校野球に賭けた人達の証言で綴る特集です。
    中でも秀逸なのは、対戦相手の投手達の証言です。清原氏と同じ時代に野球に取り組み、甲子園で対戦したことを未だに自分自身の宝物としておられる様子に、改めて清原氏の存在の大きさが伝わってきます。
    そして、異色の編集後記。「編集長から」というタイトルの一文は「拝啓 清原和博さま」という書き出しから始まる、本誌編集長の清原氏への思い入れがガンガン伝わってくる名分です。
    表紙を飾る、高校時代の清原氏の写真と言い、清原氏の活躍をライブで観た年代の人なら、ぜひ読んで損はない1冊です。

  • Twitterで目にした編集後記に少しグッときて、タイムラインにポツポツと流れてくる感想に心をつかまれて発売数日後に購入。
    松井秀喜、大阪桐蔭勢、清宮…と特集には錚々たる面々が出てくるけれど、やはり、やっぱり”清原”なんだなというのが率直な感想です。
    そういう編集だろうという事をどれだけ差し引いても、その存在感の凄さはどうにもしがたいものだったんだなと感じました。

    中身を確認せず即買いだったので「甲子園でHRということは高知商・中山裕章のコメントもある?」と期待をしてページをめくってみたけれど、やはりメディアと関わらないようにしているという噂は本当でキャッチャーだった岡村さんのコメントのみ。
    仕方ないこととはいえ少し残念に思いました。
    85年の夏、PLのKKコンビが大きな注目を集める中、野球に全く興味がなかった私がたまたま見た中継でなぜか目を奪われ、以降ずっと野球観戦が趣味となるきっかけになったのが中山投手だったので…。

    それはそれとして、清原にホームランを打たれた人、また対戦を心待ちにしながら叶わなかった人、そんな方々から語られる当時の話は、30年以上前のことなのにどれもとても鮮明に感じました。
    個々の記事は決して長くないなのに、その行間から勝手にあれこれ想像して時折目頭が熱くなったりも。

    特集すべてを読み終えてから改めて編集後記を読んだら、なぜか涙が流れました。
    当時もその後もさしてファンではなかったのに、今さらになってPL時代の清原のファンになってしまったような感じです。
    だからこそ、今までワイドショー的な色眼鏡で見てた現状が、なんだか歯がゆくとても残念に思えてなりません。



    あと、桑田はやっぱり桑田なんだというエピソード(仲間の輪に入らずメントレしてたりとか)もちょいちょいあってそれも面白かったです。

  • 908,909,910の合併号。
    しかも永久保存版とNumberの力の入れようが伝わってくる今号です。

    今、この時に清原を取り上げる勇気。

    高校時代の甲子園で清原が放った13本のホームラン。
    それを打たれたライバル全員へ取材するというすごいこだわり。
    まさにNumberから罪を犯し、人生のどん底にいる清原へ送る
    最大級のエールであり、叱咤といえる内容でした。

    打たれた側にもそれぞれのその後の人生があり
    決して順風満帆ではない。
    それでもあの日甲子園でPLと戦い
    KKと戦い、清原に勝負を挑み、同じ時間を共有した世代。
    それぞれの今を生きる姿に、清原にも何かを感じてほしいと思いました。

    真夏にこの肉厚なメッセージ性の高い内容、さすがNumber、いいなぁ~

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