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- / ISBN・EAN: 4934569648037
感想・レビュー・書評
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なんといっても
肩のチカラがぬけた樹木希林の演技がすばらしい。
阿部寛との 間合いもいい。
『あんた、お父さんと違って、嘘つくのヘタだね』
というのが、いい。
台風の時に、樹木希林と阿部寛の語り合い
そして 真木よう子との語り合い。
樹木希林は、阿部寛にいう。
『オトコはなぜ 今を愛せないかなぁ。
過去のことを 捨てきれないことや
夢を追いかけたりして。』
そこで テレサテンの歌が流れる。
『海よりも まだ深く
空よりも まだ青く』
台風のなかで
『こんなはずじゃなかった』
と阿部寛と真木よう子が言う。
阿部寛は、父親を知り、家族とは何かを、
やっと、理解をするのだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
壊れている家族の
ダメ親父が何とか頑張ってる。
いろいろと良いセリフがあったり、
じーんと来るシーンがあるけど、
全体的には、ほっこり。
父親に共感できれば、良い映画。 -
☆☆☆☆☆
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是枝作品。住人の高齢化が住む郊外の団地が舞台のドラマ。登場するのは、ダメ男・姉・義兄・母・元妻・息子・元警官の探偵事務所長・職場の後輩・職場の姉ちゃん・質屋の親父。是枝映画のほかの映画とキャストが被る。団地の台所と樹木希林が一番良い。ダラダラとストーリーは進み、台風が一応のクライマックス。羽田→ロンドンのBA便で視聴。
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面白かった。樹木希林の演技が最高。
のだけれど、是枝作品にしては偶然的要素が少なかったような気も。
これまでの是枝作品は、ふっとそれが現実そのものであるように感じられるシーンがあったからか、ちょっと物足りない感じもした。 -
淡々とした日常が流れていく中で理想と現実を突きつけられていく。夢や愛だけでは成り立たない現実を夫婦の周りの人達が一生懸命に理解しようとする姿が何とも悲しい。
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淡々と流れる、そして少しリアルな感じ。
嫌いじゃないです。 -
心に染みる良い映画だった。物語上でとくになにか大きなことが起こるわけでもないのだけれど、心に深い余韻の残る映画。人生におけるいろいろな種類の愛とかかなしみとか人間の様々な深い感情がぎゅっと凝縮されたような。素朴でありふれた日常の空気感が観ていて心地よかったし、登場人物の会話のひとつひとつが、生身の人間の声ですごく心に響いた。会話と会話の間とか、まるで自分がそこにいて映画の登場人物たちの会話を聞いているかのように登場人物の感情の起伏をひしひしと感じた。主人公は駄目な人だろうけどもよくもわるくもとても人間らしくてわたしは好きだ。「しあわせはなにかを諦めないと手に入らないのよ。なにかを諦めて、そうして楽しく暮らしていくのよ。」主人公と主人公のお母さんが、台風の日の夜にラジオをききながら会話をするシーン、最後に別れた妻と公園で「もう前にすすませて」、「うん わかった」という主人公との会話。なんだか涙ぐんでしまった。何か深くてあたたかなものが波紋のように心に広がっていくようなかんじがした。