本日は、お日柄もよく (徳間文庫) [Kindle]

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  • 徳間書店
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感想・レビュー・書評

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  • 結婚式のスピーチを初めて経験。その翌週にこの本に出会いました。あと1ヶ月早く読みたかった。

    これはよい言葉だなと思いました。

    ---

    困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している

  • 翻訳版で読んだけれども、文章のテンポがよかった。
    気分がよくなるお話。

  • ■読んだ動機
    原田マハさんの著書の中で非常に人気な作品で、好きな人も多いと聞いているので気になり手に取った。

    ■あらすじ
    国会や、結婚式、会社でスピーチライターという職業に触れていき、成長していく物語。

    ■感想
    なかなか興味を持って読み進められなかったり、刺さるとされていそうな箇所で刺さらなかったりした。。


    ■以下よかった文章

  • まず、作中のスピーチ内容に泣いた。
    個人的にワダカマとくっつくのはご都合展開に近いが、夢があっていいかなー

  • 言葉の力ってすごい。
    改めてそう感じさせてくれた本でした。
    自分から発せられる言葉も人を感動させることもあれば傷つけることもある。
    一言一言に責任を持たないと・・・と思わされました。

    その人の熱や思いが言葉として口から紡がれて、その場の雰囲気なども相まって感動するわけで、それを文字だけで表現するのはなかなか難しいものだと思う。ところどころ、うーん?くさい?と思われるところもあったけど、これを耳から聞いたらまた違う印象なんだと思う。

    最初の久美さんの登場シーンは面白かったし、スピーチライターという仕事に焦点を当てたのは面白いと思うけど、ストーリー的にはご都合主義というか出来過ぎというか。
    こと葉がなんのトレーニングもなしにほいほいとスピーチライターとして活躍している感じが謎。才能はあったのかもしれないけど、そんな簡単な仕事ではないはずで。

    あと、後半はちょっとえ?え?って思う場面が多かった。
    ワダカマのあの手助けって必要かなぁ。自分の仕事を放り投げて敵陣を助けるために動くには、自分の陣営側に不信感を募らせて反旗を翻すとかクーデター起こすとかそういう心持ちでないと不自然。友達を助けるため?惚れた女を助けるため?彼の哲学が感じられない。
    そして恵里ちゃんの不運な事故・・・これもタイミングが良すぎる。意地悪な捉え方で、ちょうど不幸な事故が起こってよかった、不幸な事故を利用していると取られてしまってもおかしくない。インパクトとしては強烈だけど、逆に言うとそれじゃなきゃ勝てなかったということで。結果勝利してバンザーイって、さすがにうまくいきすぎて現実味がない。今回負けても明らかに日本の政治に対する考え方が変わって、数年後に勝利するくらいでも良かったかも。
    そしてこと葉とワダカマは・・・結婚?うーん。いつまでも切磋琢磨して尊敬しあえる同士でいるか、次の展開をほのかに期待させるところくらいで終わってもよかったのでは。
    なんかお涙頂戴、みんなハッピーエンドでよかったね!チャンチャンっていうエンディングでちょっと白けた。厚志君にこと葉がちょっかいをかけたり、厚志君が思わせぶりな態度をとる人でなかったこと、そして恵里ちゃんができすぎた女性であったことが救い。

  • 記された文字と発せられた言葉の大きな違い。音声によって感情が付随する。上辺だけでなく、真摯な想いが文字に乗って届けられている。話はご都合主義なところばかりなのに、読む手が止まらないのはそんな「言葉の力」のせいなのかも。 「困難に向かい合ったとき、もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」

  • 前半は面白かった。
    もう友人代表スピーチが回ってくることは無いけれど、今なら上手に話せる気になってきた。
    途中からの政治の話がいまいちだった。
    野党があまり好きじゃないからかな、、、。

  • 話の骨子はすごく良かった。

    スピーチライターという職業が実際にあるのか、私には縁がない世界のことで知らないだけなのか…
    あっても不思議はないけれど、そういう人が政治家に関わっているなら、あんなつまんない答弁はないか…と思ったり。

    久遠久美さんがとにかく魅力的。
    選ぶ言葉もそうだけど、人柄も。

    というか、本質的な“嫌なヤツ”が一人もいない…

    気持ちよく、言葉の持つ力であるとかを考えながら読めるのはありがたいのだけれど、最後の最後でワダカマと結婚しちゃうのはなぁ…

    なんかちょっと納得がいかなかった。
    ストーリーに文句をつけるのも何ですが、ちょっとだけご都合主義に感じてしまった。安易?って感じが…

  • 言葉には力がある。磨いて磨いて紡ぎ出される言葉は人を動かす。ただ意味が通じるだけじゃなくて的確な言葉を選べる人になりたいなぁと思いました。

  • 本日はお日柄もよく(徳間文庫)
    著作者:原田マハ
    冒頭の結婚式の話は泣けた。
    もし結婚式でスピーチを頼まれたら、この本を読んでから臨むことにしよう。
    特に「スピーチの極意 十箇条」はとても参考になる。
    タイムライン

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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