生きるぼくら (徳間文庫) [Kindle]

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  • 若者のひきこもり、母子家庭、認知症、家族のありかたなど
    たくさんの問題が描かれて暗い話になりそうだったが、
    読後はさわやかな印象が残った。

    自分中心でなく人と人とのつながりを感じ、稲作を通して自然への畏敬の念に気づく若者たち。
    家族のカタチも血のつながりだけじゃなく、地域で助け合い成長していく姿は頼もしい。
    そんなにうまくいくのか、といじわるな気持ちもあるが未来への希望をこめて、
    理想郷のようなお話に元気をもらった。

  • 優しさでいっぱいの話。
    人におすすめしてかしたりもした。

  • 人は1人では生きていけない。
    それはつまり、「誰かと一緒に生きていく」ということなんだと、この本を読んで感じた。その「誰か」を大切にしながら、精一杯生きていこうとする気持ちをもつことが大切なんだと。そして、精一杯生きるためには、大切な
    「誰か」の存在が必要なんだと。

    一杯のご飯の美味しさに涙を流すほど感動する主人公。
    感動とは、「想像する力」だと思った。人の苦労や人の思いなど、目に見えないものを想像して感じるからこそ感動できる。また、自分の意志で様々なことを経験していく中で身につくものだとも思った。
    日常の一つ一つの物事に目を向け思いを馳せると、感謝すべきもので溢れていることに気付かされるのだと思う。
    丁寧に生きていきたい、と改めて感じた。

  • 読み終わると、
    森の中で大きく深呼吸したように、
    なんだか清々しい。
    登場する人全員が、ちゃんと前を向いて
    生きているからかな。

  • ありえない展開だろうとファンタジックだろうと、いいんですよ。原田マハ好きにとっては。いじめとか高齢者問題とかモチーフはいろいろ重いんだけど、主人公を取り巻く人々がみんないい人でカラッと明るいから暗くないんだよね。このへんが原田マハ的。若い人たちに読んでもらいたいよね。こんなうまくいくわけねーだろ!とか言われそうですけど。例によって脳内キャスティングしてしまったんだけど、マーサさんは途中から完全に倍賞千恵子さんだった。。。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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