神様メール [DVD]

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監督 : ジャコ・ヴァン・ドルマル 
出演 : ピリ・グロワーヌ  ブノワ・ポールヴールド  カトリーヌ・ドヌーヴ 
  • KADOKAWA / 角川書店 (2016年10月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126209711

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神様メール [DVD]の感想・レビュー・書評

  • LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT
    2015年 フランス+ベルギー+ルクセンブルク 115分
    監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
    出演:ピリ・グロワーヌ/カトリーヌ・ドヌーヴ/ブノワ・ポールヴールド
    http://kamisama.asmik-ace.co.jp/

    何を隠そうブリュッセル在住の「神様」は、かつて世界を創生し、今では部屋に閉じこもってパソコンですべてを管理している。性格悪くて陰険なこの神様は、事故や天災を起こしたり、人間を苦しめる小さな法則(ジャムつきパンは必ずジャムの面から落ちるなど)を作ってはニタニタしている。その妻は愚鈍で夫に口ごたえひとつできず、10歳娘のエアは横暴で自己中なモラハラDV親父に猛反発!かつてやはり父に反抗して家出した兄のJC(言わずと知れたジーザス・クライスト)のアドバイスで、6人の使徒と「新・新約聖書」を作るため、洗濯機の通路から人間世界への家出を決行。その前に父への嫌がらせとして、パソコンから「余命宣告メール」を全世界に発信、さらにパソコンを使えなくしてしまう。

    監督は『トト・ザ・ヒーロー』が大好きだったジャコ・ヴァン・ドルマル。ゆえに設定について細かいツッコミなど入れてはいけません。これはあくまでコミカルでブラックなファンタジー。最近たまたま旧約聖書を何冊か再読していて、神の横暴、モラハラ、パワハラ、DVっぷりに大変憤りを感じていたので、娘を追いかけて現世へやってきた神(=ふつうのおっさん)が、威張りくさって横暴な言動をするたびに、オヤジ狩りの不良少年どもにボコボコにされたり、運び込まれた病院で子供のジャムパンを奪って母親に殴られたり(しかもジャムパンはジャム面から落ちる!)、難民救済院みたいなところで炊き出し貰うのに順番抜かしをしてまたボコボコにされたり、庇ってくれた信者に息子JCの悪口を言いまくってまたボコボコにされたり、とにかく踏んだり蹴ったりの酷い目に合いまくるのが痛快(笑)それでもまだ「イナゴ降らすぞ」とか言ってるし、これよく宗教関係機関からクレームつかなかったなあ。

    エア役のピリ・グロワーヌはとにかく可愛い。そして兄のJCほどじゃないけど、ちょっと水の上を歩いたり、一つしかないハムサンドを二つにしたりくらいはできるし、人間に固有の音楽を聞き取ることもできる。父の書斎からランダムに盗んだファイルの6人を自分の使徒にすると決めた彼女は次々と彼らに接触していく。美人なのに左手が義手のオーレリーのエピソードがシュールで一番好きだった。テーブルの上でスケートをするように失われた左手が踊る場面の、グロテスクと紙一重の美しさ。使徒たちはみんなちょっと変で不幸だけど、ちょっとした映像のファンタスティックさで全体的にとても可愛らしい印象。恋をした殺し屋の周りに浮かぶ花、女の子になりたい少年にまとわりつく魚の幽霊、冒険家を誘導する鳥の群れ、そしてサーカスのゴリラと恋に落ちる大女優カトリーヌ・ドヌーヴ(笑)さすがデルヴォーやロップス、マグリットの国ベルギーの映画。

    個々の余命を宣告された人類の反応も面白い。余命62年の青年は、何をやっても死なないと証明するために何度も飛び降り動画をアップするし、紛争中の軍隊は戦争を止めてしまう。神自身がいうように余命=いつ死ぬかわからないことが、神が握っている人間の「弱み」で、それがあるから信仰されていたのに、余命を知った人々は生き方の指針を変えてしまう。最後に必要とされるのは神ではなく愛だというベタだけどポジティブなメッセージは、しかし微笑ましい。6人目の使徒である少年ウィリーの余命最後の日にエアのママ=夫である神にさんざん愚者よばわりされていた女神が起こした奇跡も、ひたすらハッピー。ガーリィなエンディングも可愛いけれど、実はすご... 続きを読む

  • うれしい未来、受信中

  • 独特で鮮やかで発想豊かな映像表現が素晴らしい。一番よかったのは、恋をした男性の顔の周りに黄色い花が8つほど浮いているところと、周囲がぼんやりとして半透明のゼリー越しのように見えるシーン。
    内容も皮肉が効いていて、とても面白かった。そしてケヴィンが本当にお馬鹿。
    こんな映画がヨーロッパ各国で人気になるなんて、さすが酸いも甘いも噛み分けた国々だな。

  • 「もしも、神様がこんな形で運命を決めているとしたら?」というIfの世界の着想が面白い。フランスの映画は過去にあまり見たことが無いけど、どの作品も話がほのぼのとした雰囲気で見ていて心地よい。(リュック・ベッソンみたいにリアル志向な作品もありますが)この映画も終始そんな雰囲気で見ていてほのぼのとさせられた。感想はこんなところです。

  • CMを見て可愛らしいほのぼの映画かなと思って何気なく見はじめたら、いやいやいや、なかなかのクセもの映画。神様の娘、10才のエアちゃんが主人公。お父さんは神様なのだけど、本当に嫌なヤツを絵に描いたような嫌なヤツで退屈しのぎに自分の創造物をいたぶって遊んでいる。エアちゃんのお兄ちゃんはイエス•キリストで、エアちゃんからお父さんをこらしめたいという相談を受け、新新訳聖書を書けばいいといい、そのためにも12人の使徒を18人に増やすことをアドバイス。エアちゃんは奇跡をおこすために、父親のパソコンから余命を知らせるメールを人類に向けて一斉送信する。突然、余命を知らされた人類はとにかく自分のやりたいことを優先するようになる。まったく自分を恐れなくなった人類に神様は怒り、エアを連れ戻そうと自らも下界におりたつのだが、口も素行も悪い神様は人類から袋叩きにされたりとさんざんなめにあう。


    エアちゃんが使徒として選んだ6人をメインに余命を知った時、人は何を望むのかを描いていく。エアちゃんが起こす奇跡はモラルとは無縁。そこでいつもちょっと予測不能な展開に驚かされる。
    使徒が18人になり女神様がパソコンのアドミンとなって無邪気に世界を変えていく様は、ハッピーエンドというか、もうとらわれなくていいじゃん、と開き直って高笑いしたくなるというか。ちょっと宮崎駿の「ハウルの動く城」のエンディングを思い出した。「こんな戦争さっさと終わらせちゃいましょ!」とあっさり好転させるあっけらかんさ。さっきまで深刻に悩んだり、不安がっていたことが全てバカバカしくなってくる。

    余命を知らされたら、とんだ長寿とわかって喜んだり、逆に余命がまだあるからとわざと高所からとびこむなと、命をおとすような行為にチャレンジしたり、たしかにそういうことありそうと笑ったり頷かされてみたりで面白かった。

    フランス映画のテンポに慣れてないし、聖書にも詳しくない。アート的表現にちょっととっつきにくいと感じたりもしたし、正しく理解できたのかも甚だこころもとないが、それでも最後まで見て良かったと思える映画。やはり女神の逆転劇は爽快。あと神様がめっちゃ嫌なヤツなんだけどなんとなく憎みきれない魅力と面白さがあった。いなきゃ寂しい…かも。あのあと神様どうなったんだろう。

  • 2017.06.03.

    奇抜。
    主人公エアを演じているPili Groyneがめっちゃ可愛い。

    エアの父 神様はひどい人だし、
    お母さんの女神も 最初全然パッとしないし、
    お兄さんの JCは置物と化してるし…
    ハチャメチャ。
    マーフィーの法則みたいなの作っちゃう神様って何者⁈

    もし余命がメールで送られてきたら…
    短かったら パニックになりそうだし、
    だからと言って長くても、それで良いとも思えないし。
    余命がわかるのって微妙。
    もし私が余命メールがきたら何をするかな。
    長さによって変わるだろうけど、
    色々な長さで考えて見るのもいいかもね。

    エアがその人の持っている音楽が聞こえるというのも面白い。
    私の音楽も教えて欲しいなぁ。
    何がいいかなぁ。

    カトリーヌドヌーブは貫禄。
    大好きだけど、歳をとってしまって…
    でもよくこの役引き受けたなぁ。

  • 好き嫌い分かれるジャコ ヴァン ドルマン監督の作品ですが、私は大好きです。
    今回のこの「神様メール」はコメディとの事だったので、可愛い女の子が主人公のポップでほっこり系のファンタジーかと想像していましたが、けっこうダークで大人向け。
    やはり監督らしいかなりシニカルな展開と美しい映像表現になぜだかホッとしてる自分がいました。

    モラハラ神に、人々は弱味を握られ世界が混沌としてしまっていることが発覚!
    神の娘のエアちゃんが兄(イエス キリスト)が救いきれなかった世界を救うために、新・新約聖書つくろうとアットランダムに6人の使徒を探します。
    義手の美女、単調な毎日の男、殺し屋、性的妄想男、ゴリラに恋した主婦、両親に病気にされた少年。
    エアちゃん家族同様に神の暇つぶしによって鬱屈した人生に縛られて身動きがとれない彼らが、突然やってきた神様メールと、少女エアとの出会いによってドカンと大きな爆弾して自由の道へ解放されていく過程がそれぞれ描かれていきます。このどうにもならない現実世界の描写と、エアちゃんのもたらすファンタジーの絶妙な抑揚がドルマン監督らしくて好きでした。

    この監督の作品は神の意志とか天国から視点なんかを薄っすらと絡めつつ、哲学的な観点で描かれているようなものが多いですが、
    こちらの作品は今まではオブラートに包んで来た「神」そのものの存在をかなり斜め上から描いてます。
    もう、内容としては神への冒涜に近いです ので、敬虔なクリスチャンの人はきっと混乱するでしょう。

    ある日突然余命のメールが来て、余命わずかなら何するか?
    家族愛、夫婦愛、親子愛、そして神の民への慈愛など、簡単にハートフルに描けそうなものを全部取っ払って、魂を解放して見たら性別や宗教、生物の既成概念を超えて愛を育めるようになってしまう人間の可能性の深さが素晴らしい。
    もちろん多少はコメディタッチに描いてるけど、ふと未来の人間達はもっとボーダレスでこんな感じかも?とワクワクしてしまう私がいました。

    できの悪い上司に出来の良い部下が付いてやっと会社が機能するように、しょうもない父親によく出来た妻と賢い子供が出来て、世界はなんとか回っているだけなのかもしれません。
    いまもまた混沌とした私たちの地球、そろそろエアちゃんみたいなかわいい神様の子供が地上に舞い降りてきてもいいかも。
    もしかしたら天然ママの素敵な奇跡の魔法もほしいな。
    それにしても、私の中に流れている音楽はなんだろう?

    あらゆる箇所にブラックさたっぷりの、かなり危険な橋を渡ったストーリーではありますが、観た後からじわじわ好きになる不思議な魅力がある作品でした。

  • かわいい映画
    キリストの宗教観を理解していないと楽しめないかも

  • 無宗教である。
    ただ、なんの根拠もないのだが、
    多くの名前を持つ神は一人なんじゃないかと
    思ってた。
    なので、ヤッハみんな、そー思ってるんだ~( ・ε・)と少し嬉しくなった。

    ブリュッセルに実在する神はクソみたいな男。
    これじゃ世の中、こんなだわと納得。
    娘のエアーのナレーションで話が進んでいく。

    うまくいきすぎな点は、神の関与することなので(*´∇`*)

  • 突飛な設定に驚く間もなく物語は進行。エアは使徒を探すことだなる。6人目の使徒が見つかったとき、奇跡が起きる。

  • メルヘンな世界観にハマれるととても面白い映画 クタクタの服着てつねに怒ってて人間に戦争しかけて愉快!って笑ってる父親(神様)の娘(良い子)が人間界で新・新約聖書を作ってどうにかこうにかあって民を救う話 キャラクターが面白い!好き

  • 神様がパソコンでこの世界を作っていた!神様の娘が神様の威厳をぶち壊し、使徒を選んで新しい聖書を作るという話。最後はずいぶんと可愛らしい世界に。

  • 大まかなあらすじとしては、ろくでなしの父(神様)に憤慨した娘が人々に余命を送信し、地上に降りて余命を宣告した6人の人々と出会うという話なのてす。余命僅かな登場人物との交流もあるのですが無理矢理感動的な話にしていないところが好感が持てました。またクラシック音楽の使い方がとても絶妙なタイミングです。
    この作品に登場する神様より、神様の娘であるヒロイン・エアの方が奇蹟(新訳聖書を知っているとニヤリとできる)を起こし、地上に降りたエアが最初に出会った人間で「新・新訳聖書」を書かせようとする男性・ヴィクトールの方が我々が思い描くような神様のような見かけをしていると言うところが妙に面白かったです。

  • 字幕: 松浦美奈

    ヨーロッパ的ブラック・ユーモアが最高。

    そしてとにかくシュルレアリスム的な映像が美しい。技法が巧みでしかもその使い方が物語のリズムを作るのに実に効果的。全体的に秀逸だけど、中でも手のダンスとローキー+ハイコントラストな静止画的場面が印象深かった。
    『アメリ』というよりは、『デリカテッセン』寄りのジャン=ピエール・ジュネを思い出させるかな。

    本当は★4にしたいところだけど、ラストが私にはメルヘン過ぎたので3で。(気持ちとしては3.5。)

  • 神様の娘が地上に出て6人の使徒の話を聞くお話。

    景色の色やファンタジックな雰囲気がきれい。
    左手のない女性と殺し屋の男性の話が好き。
    神様の娘エアがかわいい。余命短い男の子と踊るスローモーションのところがいい。

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