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感想・レビュー・書評
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時価総額日本1位、3兆円近い経常利益を計上している巨大企業、トヨタ自動車。
その強さの源としては、トヨタ生産方式(TPS)が挙げられていて、自分自身も関連する書籍をこれまで読んできました。
『トヨタが「現場」でずっとくり返してきた言葉』 若松義人
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4569812732
そのトヨタ自動車の強さを、原価管理の視点で書いた本があると知り、読んでみることにしました。
著者は、トヨタでの勤務を経験した後、TPSやマネージメントの分野で活躍しているコンサルタント。
冒頭でまず、トヨタでの原価管理に対する考え方を解説し、以降の章でその進め方を紹介しています。
その進め方の部分で驚いたのが、原価管理をとても、精緻に行なっていること。
IT化により負担を減らしているとのことですが、この巨大企業の中でよくここまでできるものだなあと、カルチャーショックを受けてしまいました。
自社のコストを精密に把握できれば、他社のコストも分析できる。
部品加工も依頼先の会社に任せっぱなしにせず、その技術・手順を理解した上で、適切な価格で発注する。
トヨタは他社とは違う次元で原価管理を行なっていることを、本書を読んで理解することができました。
おいそれとは真似出来ない内容だと思いますが、原価管理の大切さを実感するとい意味でも、読んだ甲斐があったと感じた、一冊でした。
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