アッシャー家の崩壊/黄金虫 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ホラー・オカルトジャンルや、ミステリーでは著名な作家の短編集、表題になっている『アッシャー家の崩壊』は読んだことはなくとも、タイトルだけは知っていた。
    娘に勧められ、Kindleのunlimitedの対象にもなっていたので、とりあえず読んでみた。表題にもなっている『アッシャー家の崩壊』はこういう話だったかと妙に新鮮な気持ちになった。
    短編集であることもあり、各話の好みの差があってトータルでは★3になってしまったが、『大鴉』などは既読であったけれど、あらためて読むとなかなか面白く感じて★5を付けたい感じがした。それとは逆に、一般には評価の高い『黄金虫』が私には不向きだったようで、さして面白いとは感じなかった。それだけ話の幅があるということなのだと思う。
    娘の話では『大鴉』は詩として完成されているので、原文の方が魅力的らしい。
    詩を訳すというのは至極難しいという。実際この本の訳者も腐心したと後書きに記載している。
    後書きといえば、こちらの本、本文の15%近くが解説とあとがきになっていて、収録されている短編を読み終わった時に、少しだけ苦笑してしまった。
    それはそれとして、こうした海外の古典作品が、母国語で読めるというのは実に恵まれていることだと思う。これからも、こうした翻訳文化が続くことを祈っている。

  • アッシャー家の崩壊のみ読んだ

  • 「ライジーア」を既存の邦訳で読み比べたが、この本の訳が一番好きだった。
    仰々しくなりすぎず、かつ作品を覆う陰鬱さや語り手の狂気と理性の狭間、ヒロインの魅力が伝わる。

  • 冒頭/末尾の作品を比較すると極端に性質を異にしている。作品の並びが【ホラー】>>>【ミステリ】であり、後半に行くほど【ロジカル】になるからということらしい■「アッシャー家の崩壊」キャッチィなタイトル通りの恐いお話「アナベル・リー」詩「ライジーア」女神(邪神)再誕「大鴉」詩「ヴァルデマー氏の死の真相」衝撃の結末「大渦巻への下降」海洋ものですが大迫力「群衆の人」ブラウン運動?「盗まれた手紙」デュパンもの、報酬が桁外れだったことが敗因なのでは、家に帰り着くまでが遠足です「黄金虫」ホラーかと思わせミステリでした。

  • アッシャー家の崩壊、ライジーア、大鴉だけ読む。
    アッシャー家の崩壊の冒頭をピクチャレスクそのものという高山宏が気になって改めて読んだので、そこだけでよかったのかもしれないけど、大鴉はやっぱりせっかくだからちゃんと読もう、と思ったのとライジーアはポーのお気に入りと解説にあったので読んだ。
    ヤン・シュヴァンクマイエルがアニメーションにしているもので知ってたアッシャー家の崩壊は、やはり素晴らしかった。
    シンプルでいいなぁ。

  • 推理小説かと思っていたが、怪奇小説としての雰囲気を楽しむ作品だと思う。アッシャー家の崩壊はさすがに面白い。

  • ライジーア!
    なんたる短編。
    これほどまでに女性を賛美した文章がほかにあるだろうか。

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