昭和元禄落語心中【アマゾン限定描き下ろし購入特典ペーパー付き】(10) (ITANコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ドラマではまって電子書籍で一気読み。寄席にも行ったことのない身ではあるが、人生を時に形成し、時に支配、時には狂わせる落語の世界の魅力と魔力に満ちた物語にすっかり魅了された。8代目八雲師匠のぞくっとするような色気もまた良し。
    生と死についてさんざん考えさせられる物語でもある。例えば八雲師匠の回想に含まれていた虚構は、辛い真相を覆い隠すためのものであると同時に、師匠にとっての理想の姿でもあったが、最終巻で師匠の魂は真相の更に果てにあった幸せな真実を手にして救済される。
    また、若き日にあたかも落語の神の加護を受けているかのように、傷を負いながら光に向けて突っ走っていた与太は、壮年期を前に初めて高座にて生と死の端境を目にする。
    落語とは、何て因果でままならなくて、なのに深くて面白くて素敵な、人の肉体と心を媒介にする芸術なのだろう。いずれ寄席でリアルに確かめたい、そう思わされてしまう作品である。

  • 寄席に行きたくなる。また浅草に足を伸ばそうと思うし、それが癖になれば再読したときにさらにこの漫画の良さも引き出される気がする。

  • 一巻から一気読みした。おもしろかった。Youtubeで実在(故人や存命)の落語家の噺を何本か眺めたりした。アニメのとおり数分と思いきや、小一時間あるのですね

  • めちゃくちゃ面白かったし終わり方もすごく良かった……!

  • あの世の寄席素晴らしかった、死んで初めて死者と話せて、詫びられて、この世のものでない美しい幕引き。

    で現世の小夏さんの話に、

    え”っ………………まさか…………ええ………ああでもそうか………そうか……まあそうか………………うん………うーん……うん…………。
    ってなった。
    そういえば親分さんとの話とか……そうよなあ……ちゃんと伏線は張られてたんだなあ……。
    与太ちゃんが知ってたのかどうかだけ気掛かりで不憫だけど、気付いてたかもなあ、顔そっくりだもんね………。それでも与太ちゃんなら自分の息子として何にも変わらず可愛がっただろうなあ。いいひとを拾ったよ。

    凄い漫画だった。また1巻から読み直したいなあ。

  • し、信乃助イケメン…ようし次はアニメ一気観だ。

  • 【出会えてよかった作品。】
    Mの世界の林原さんの話&アニメを友人から勧められて、アマゾンプライムで一気見。
    続きが気になりすぎて、10巻へ。
    必見です。見ないと人生損します。
    ただ、深い愛を感じました。
    落語への愛。人の世への愛。
    記憶に残る作品です。
    勧めてくださった皆様へ感謝!

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著者プロフィール

漫画家。2008年、短編『窓辺の君』でデビュー。2010年より初の長期連載『昭和元禄落語心中』を「ITAN」(講談社)にて執筆開始。2014年第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回講談社漫画賞・一般部門を受賞。2017年手塚治虫文化賞の新生賞を受賞。同作完結後は三浦しをん原作の『舟を編む』をコミカライズ連載中。そのほかBL作品を多数発表。

「2017年 『落語の入り口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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