宮園いづみ「僕らが恋した楽園」。仕事の都合で恋人の転勤が決まったとき、キャリアアップ目前の仕事を捨ててついていけるかという問題は、とても難しいものだし、商社勤務なのならいずれそういう話は出てきていただろうし、きっちりとした話し合いが必要だし、それ以前にも話はしておくべきだったんじゃないかなと思いつつ読んでいたら、好きな相手にならついていく、という結論に収束していて、それもどうなんだろうと思いつつ。でも、一緒にいて双方が前向きに生きられるという結果が、いちばんいいことだよなと思った。3 人で暮らすぬるま湯が続くわけはないのだよね。この辺は計算を間違えた聡史くんの失敗なんだろうな。ちょっと可哀想だけど、仕方なし。