翔ぶが如く 全10巻 完結セット (文春文庫)

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  • 中弛みした。ただただ疲れた。

  • 歴史物に弱く疎いので長期休暇中にトライすることにする

    一巻
    明治初期の征韓論をめぐる各重鎮の攻防。
    西郷と大久保の国家論の違い、それが大きな騒動へと発展していっている。

    西郷→幕府を倒した革命者であるにも関わらず士魂を国家の基盤とすべしという考えをぼんやりと持っていた。矛盾。優れた思想家ではなかったが薩摩人らしいとびきりの人柄を持っている。
    大久保→革命家でありながら秩序主義。稀代の政治家
    木戸→文官優越の思想を持つ。西郷が嫌い。
    伊藤博文→貧相。

    二巻
    二巻目は主に大久保利通の征台を中心に物事を進めている。
    廃藩置県前後までは薩摩、長州、肥後のそれぞれの人間性があったのだなと感じる。そういう意味では昔は分断してたし、今は均質化しているのかもしれない。
    内政と外交、江戸から明治にかけて一気に政治の世界も駆け引きが増え複雑性を増している。
    登場人物の中では宮崎八郎が印象的。

  • 書きっぷりはやはり司馬遼太郎。読みやすい。
    龍馬が行く、世に棲む日々、花神と比べるとあとがきに近く、前述の本を読んだ人に明治後どうなったか?を解説する位置付けに感じる。
    明治以降ならば坂の上の雲の方が共感できる。

  • もっと早くに読むべきだった本

  • 遅読につきコツコツ読み進めて3ヶ月。桐野利秋という純粋戦士のもたらした大過と武士の終焉。戦略なき戦術の愚かしさと西南の役以後、日清日露戦争太平洋戦争に繋がってゆく、戦士たちの美意識を形づくる由来をとくと知る全10巻。

  • 歴史の教科書を読んでいるようで、読み進めるのが苦痛だったというのが正直なところ。
    坂の上の雲や竜馬のような、小説としての面白さは感じづらかった。
    とはいえ、非常に力が入った作品なのは間違いない。
    時間があるときに、今一度腰を据えて読んでみたいと思う。

  • 2018.12.15 再読
    征韓論から西南戦争終結までが詳細に描かれている。大河ドラマ「西郷どん」に合わせて再読。初読は30年位前。
    結局、西郷がなぜ桐野らに身を委ねてしまったのかは不明のまま。武士の世を終わらせるために身を捧げたということかとも思うが、犠牲も大きい。
    朝鮮に全権大使として渡った時に結果がどうなったのかを見てみたい気がする。

  • 維新後の西郷に、ビジョンも戦略もなかったのか? 西南戦争の意味は日本の集権国家としての形を確立する方向性が認識されたという事。

  • 2017年3月6日スタート

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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