LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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  • 人生60年時代(1950年生まれ)、70年時代(1970年生まれ)、100年時代(2000年生まれ)ごとに金融財産、健康資産、物理資産、無形資産をどのように形成していくのかをシミュレートした啓発書。日本のように年金に頼ることなく自己資産で設計すると、仕事引退後もそれまでの所得水準の50%を確保することがどれだけ難しいかが明確になる。とりあえず、グローバルに人脈を作ってコンサルをするのがよいという個人事業スタイルでしか80歳まで働ける将来像を描けておらず、汎用性はないが、従属的な人生を送らないほうが良いという警鐘にはなる。

  • ・いわゆる100年時代には、無形の資産が大事になってくる。無形資産とは1つにスキルと知識、2つに健康、最後に社会資本(non-cognitive skillや人的ネットワーク)である。
    ・労働時間と余暇時間に対する考え方の多くは、産業革命期に形成された(=製造業の働き方、暮らし方)。
    ・男女の労働参加率の差こそ縮小傾向にあるが、賃金差は残っている。キャリアを中断して家事・育児をやったり、無形資産の構築に打ち込むということをパートナーが交互にやることで(どちらかといえば、男性が柔軟な働き方をすることで)、賃金差は縮小できる。

  • 自由な時間をレクリエイション(余暇)ではなく、リクリエイション(再創造)に当てないといけないというのがとても刺さった。自分自身、空いている時間はレクリエイションばかりに時間を割いていて、それだと未来の自分が困るんだろうなと焦りが生まれる。年収が落ちたとしても一時期は人脈づくりなどの無形資産への投資も必要ということも身に沁みる。有形資産だけでなく、無形資産にも目を向けていけるようどう生きたいかを考えたい。

  • 「人生100年時代をどう生きるか」をテーマに描かれています。

    「さまざまな世代の人と知り合い、アイデアと情熱を共有する」
    家庭や職場の中でどのような変化が起き、多世代とどのように過ごしていくかについて書かれています。長寿化になれば人間関係や、関わる人、世代も変わっていきます。
    私はチームビルディングを通して、さまざまな世代の人と関わり、交友関係の幅も広がっていきました。「ふるさとグルメてらす」や「ずんだらぼ」などの事業が立ち上がったのも人との出会いがあったからです。
    この本にあるように「時間の使い方、新しいステージで何をするか」を考え、
    20代は人と、30代は地域と、40代は社会と、50代は日本と、60代は地球と仕事をするビジョンを掲げています。

    悔いのない日々を送れるように、家族や仲間、これから関わる人も大事にしてステージアップする人生にしていきます。
    どの世代の方にもオススメできる一冊です。

  • 【長寿を厄災ではなく恩恵にする】

    100年生きる時代には
    教育→仕事→引退(3ステージ)
    この生き方は古い

    時に苦しくなる程自分と向き合い
    私はどういう人間かの答えを探る

    自己効力感と自己主体感を持って
    マルチステージを生きなければ
    不快で残酷で長い老後が待っている

  • 人生の迷子なので読んでみた。レクリエーションではなくリ・クリエーション……
    キャリアを移行しながら生きていくっていうのは、今の仕事に息苦しさを感じてる勢としては嬉しい話だね。

  • 寿命が伸びることによる著者の予測する変化について書かれていますが、全体的に内容が冗長で、同じことを繰り返しているわりには、特に目新しい発見が多いわけでもなく、個人的にはあまり楽しんで読めませんでした。
    マンガでわかるシリーズにもなっているようなので、そちらを読めば十分に感じました。

  • 人生100年時代
    これまでのライフステージの区切り方では生き抜けない
    変化の時代、時間やお金、資産の使い方の見直しが必要性が必須

  • この本に書かれていることがこの先本当に実現するとしたら、僕たちは人生設計をその概念から変えなければならない。
    今なんとかなっている人には、安易な考えでこの先も何とかなると思っている人がほとんどかもしれません。
    果たして本当にそうなのでしょうか?
    “成るように成る”のは確かでしょう、でもその成った先の将来はあなたが望んでいる結果になっていると言えますか?
    未来を想定できると、今どう行動すべきかを考えることができます。準備ができます。
    “成りたいように成す“ためのキッカケの本になると思います。

  • 読書会で題材になり久しぶりに再読。初読時は相当にワクワクしたのに今回は逆で色々とモヤモヤを感じながら読むことに。印象の変化は自分自身の変化と社会の変化の両方がありそう。特にモヤモヤしたのは本書の視点が非常にマッチョ的であることや格差や環境、社会制度をどう考えるかなど社会全体の視点が欠けすぎていると感じること。あくまで個人視点で考える本なんだということはわかるしキャリアの視点としては今でも有効だとも思うが、そうやって一部の個人を煽ることが全体として格差の拡大や自己責任論の浸透につながるリスクについても考える必要があるのでは。

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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