ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 - PS Vita

  • スパイク・チュンソフト
4.12
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本棚登録 : 191
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・ゲーム
  • / ISBN・EAN: 4940261513634

感想・レビュー・書評

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  • 神ゲーです。

    様々な批評がネットで飛んでいるのは承知の上ですがこれ以上に相応しい言葉はありません。一言で言うならフィクションの力はどれだけ強いのかを肯定的に人間賛歌を込めて語るゲームです。


    ゲームをプレイした人だけがこの感想を見ていると思うので担当直入に書くと、ダンガンロンパV3は最終章手前までは今までのダンガンロンパと同様に進んでいきますが最終章で唐突に主人公たちがフィクションの存在である事が明かされます。

    その部分にショックを受けて批評を行う人が多いですが、このパートの本質的な部分はそこではありません。

    思い出しライトなる記憶植え付けライトが登場しているために、本当に自分たちはフィクションの存在ではないのか虚構の存在ではないのかと言う自らを疑う土壌ができている事を思い出してください。

    主人公たちがフィクションじゃないと思いたいのなら、黒幕がライトで記憶をいじってこうなっているだけと解釈することもできます。与えられた言葉を鵜呑みにする必要はありません。フィクションは自由ですし、読者に真実がどうだったのかを完全に委ねていると考えることもできます。

    本質は意思の話です。
    心に刺さったセリフを引用すると。

    「この世界が、僕ら自身がフィクションだったとしても、この胸の痛みは本物なんだ!!仲間を失った悲しみは本物なんだ!!」

    これです。例え嘘だったとしても、たとえ虚構だったとしても、虚構は人の心を動かす事ができる。これを伝えるためにこのゲームは出来ているのです!!

    このゲームをクリアしたPLは最原がダンガンロンパというデスゲームに勝ち、個人の意思で世界が塗り変わる瞬間を目撃すると言うわけです。

    ここまで綺麗に締めると続編はもう望めないだろうなとその点だけが少し残念でした。とても楽しいゲームです。

    ちなみに最終局面や赤松がよく弾いているドビュッシーの『月の光』はゲームMoonのパロディとして採用されているものと考えられます。Moonを知っているとより分かりやすくこのゲームを楽しめると思いますのでこのゲームをやった人は是非Moonにも手を出してみるのをオススメします。

  • ダンガンロンパは毎回新しい驚きの展開を仕掛けてくる大好きな作品の一つです。
    プレイした感想としては、今回も期待を裏切らない非常に攻め姿勢の濃い内容のものだったと感じます。
    今までの1や2は真実を暴き、絶望を希望に変えていくことを大きな流れとしていましたが今回はそれに「嘘」という新たなテーマを導入しているのでキャラクター達の反応がより新鮮に感じました。嘘をうまく使うことで正規の裁判とは異なる裏ルートがあることも面白さがあると思います。
    とにかく裁判時間がボリュームあるのでじっくりと進めていくことをお勧めします。
    フラグがちょくちょく出てくるので読み流していると後で混乱するので注意が必要です。
    相変わらずキャラも秀逸で、でも魅力を伝えたくてもどこから話してもネタバレに繋がる気がするため具体的には書けないのですが、とにかくみんな濃いです。誰一人無駄なキャラはいません。まぁロンパなのでバンバン死にますけど…。
    ただ、このV3はまた過去作とは違った路線で思いっきりプレイヤーを殴ってくる展開を繰り広げる話なので、はっきり言って結末は好みが分かれると思います。
    あと今回はやたらエロネタ多いです。
    殴られた衝撃が達成感や感動につながるかシラケるかは完全にプレイヤーの考え方によりますがここでは何も話せないのでとにかくそれを踏まえたうえでやってみるしかないです。

    プレイヤーであるあなたがこの結末を知った後でそれをどう感じるのか、ご自身で確かめてみませんか?

  • 待ちに待ったシリーズナンバリング最新作

    北山猛邦先生が一部参加なさっているという各章トリックは、雰囲気も内容もばっちりで、どの章でも解いていてゾクゾクする感覚が味わえます
    個人的には3章のおどろおどろしさが印象に残りました
    道中の謎だけでも十二分に楽しめましたので、推理ゲーとして購入を迷っている方にはおすすめしたいです

    ミニゲームはやや難化、特に「理論武装」は歴代リズムゲーより長くかかります
    新要素「議論スクラム」「パニック議論」はみんなで話し合ってる感じがしてとても楽しいです
    「偽証」は必須な部分では何となく見えるので、常に気を張る必要はないちょうどいい配分だと思いました

    攻略メモ
    アクション:フツウ、推理:イジワル
    一周目 27.5h(自由行動あり)
    アクション苦手なのでトロコンは厳しいかなぁ…


    ★以下ネタバレ要素あり

    ラストに関しては、キャラクタやシリーズに対する思い入れが強くなりやすいこの作品でよくぞ…という感じです
    自分は比較的メタネタが好きなので、これまでの作品世界を巻き込んでの"視聴者"とプレイヤーを重ならせる面白い構図だと唸りながらも、それでもショックを受けました(具体的には作中の彼らに対して申し訳ない気持ちになりました)
    他の作品だと「うみねこのなく頃に」の読後感に近いかな?

    しかし、ぼかされたENDだからこそ考察しがいもあるかなと思います
    どこまでが本当でどこまでが嘘なのか……
    ダンガンロンパとは何なのか……
    それは、自分で決めるということなのでしょうか

    追記)設定資料集を購入しましたが、やはり明記はされていません 世界観に対しては考察を楽しむ作品ですね

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