殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―(新潮文庫) [Kindle]
- 新潮社 (2016年6月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (392ページ)
感想・レビュー・書評
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「河岸で瀬踏みを続けていても、川など永久に渡れるか。」
衝撃的な内容だった。
著者の丁寧な調査には驚いた。
一度死刑が執行されると、その命は戻らない。冤罪の場合でも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「文庫X」の中身。この本をきっかけに死刑制度について考えが変わった。これまでは、目には目をと単純に賛成よりだった。が、死刑にしてしまったら、その後に化学や法律が変化しても修正できない、修正どころか過去を隠蔽のために新たなる不正を重ねる可能性がある。死刑が執行されていなければ、まだ少しは、修正される希望が持てる。
事件に対する筆者の怒りのなかで、本質をとらえるものの見方、解決のための優先手順のたて方、に感心しきり。今後の人生に参考としたい。