現代美術コレクター (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本業は医者をしながら、現代美術のコレクターとして励まれている著者。その向き合い方は尋常ではないと感じます。そのコレクションの仕方を自伝的に、また今の著者の注目しているアーティストについて書かれています。現代美術についての入門書として非常に勉強になりました。
    美術といえば、展覧会で見るような巨匠の作品というイメージしかありませんでした。歴史的に有名な名画を見ることとは全く違う、これから名画を生み出す現代のアートの意味を教えられました。西欧ではサブカルチャーは、集団で作成する「大人の」産業。日本ではそれが個人に委ねられたまま産業として発達せず(幼形)独自の進化を遂げることとなりました。そのネオテニーとしての日本独自の現代美術をコレクターとして育てることの意味が、とても情熱的に感じられました。
    まあ、とてもお金のかかる世界であり、自分の普段知ることのできない世界の話ではあります。。こんな世界もあるのだなと。世界が自分中心に回っていると錯覚している自我には、良いスパイスになるのではないかと感じています。

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著者プロフィール

精神科医、医療法人社団こころの会理事長。一九四六年生まれ。東邦大学医学部卒、慶應義塾大学病院精神神経科入局。国際協力事業団の医療専門家としてのペルー派遣、都立(現・公益財団法人東京都保健医療公社)荏原病院勤務などを経て、一九九〇年、東京・蒲田にタカハシクリニックを開設。ニッポン放送「テレフォン人生相談」担当。日本現代アートのコレクターでもあり、自身のコレクション展を全国で開催。著書に『恋愛の作法――精神科医の結婚のすすめ』(ポプラ社)、『「謝る力」が器を決める』(青春出版社)などがある。現在、ウェブマガジン『FORZA STYLE』(http://forzastyle.com/)にて「一匹狼宣言」を連載中。

「2016年 『現代美術コレクター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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