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感想・レビュー・書評
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本業は医者をしながら、現代美術のコレクターとして励まれている著者。その向き合い方は尋常ではないと感じます。そのコレクションの仕方を自伝的に、また今の著者の注目しているアーティストについて書かれています。現代美術についての入門書として非常に勉強になりました。
美術といえば、展覧会で見るような巨匠の作品というイメージしかありませんでした。歴史的に有名な名画を見ることとは全く違う、これから名画を生み出す現代のアートの意味を教えられました。西欧ではサブカルチャーは、集団で作成する「大人の」産業。日本ではそれが個人に委ねられたまま産業として発達せず(幼形)独自の進化を遂げることとなりました。そのネオテニーとしての日本独自の現代美術をコレクターとして育てることの意味が、とても情熱的に感じられました。
まあ、とてもお金のかかる世界であり、自分の普段知ることのできない世界の話ではあります。。こんな世界もあるのだなと。世界が自分中心に回っていると錯覚している自我には、良いスパイスになるのではないかと感じています。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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