シャープの「ストック型」経営―――最強のモノづくりを支えるマネジメント [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2004年10月15日発売)
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感想・レビュー・書評
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シャープについて調べていて、その関係で読んでいる本の2冊目。2004年発行、ということは、シャープが亀山にて大型液晶テレビの工場の稼働を始めた年、シャープの絶頂期と言っても良いだろう。筆者は、経営学者。学者として、当時のシャープの強みを分析している。内容はしっかりしたもの。
シャープは、液晶テレビの工場を国内に建設する決断をする。それは、液晶テレビという製品が、多くの部材メーカー、装置メーカーが1か所に集積したクラスターをつくることによって、大きなメリットを得られるものだと考えたからである。液晶テレビ工場が建設された、三重県亀山市近辺は、そういった企業が集積する場所として、当時、「クリスタルバレー」と呼ばれた。
結果的にシャープは、その後、業績を悪化させ、台湾の鴻海という会社に買収される。「クリスタルバレー構想」はうまく機能しなかったのである。
それが何故だったかは、これから他の本を読みながら調べていくことになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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