ブッダのことば-スッタニパータ (岩波文庫) [Kindle]

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  •  「《老い》わがものとして執著したものを貪り求める人は、憂いと悲しみとものおしみを捨てることがない。それゆえに諸々の聖者は、所有を捨てて行って安穏を見たのである」

     「法華経」から入り、ようやくだどりついた釈尊の教え、少なくとも仏教の原点は身分格差や貧富の差、争いごとを超越する覚りを求めるももだったことがよく理解できた。

     ゾロアスター教やバラモン教、ジャイナ教の影響を受けながら、紀元前428年から383年にゴータマ・ブッダ(釈尊)が説いた理法がこの「スッタニパータ」、「スッタ」は「たていと」「経」の意であり、「ニパータ」は「集成」という意味とのこと。
     この「スッタニパータ」はブッダの言葉がそのまま編纂されているというほどもっとも古いものだという。当時マガダ語で唱えられていたものを、聖典としてパーリ語やサンスクリッド語で編纂された。
     紀元後にインドや中央アジアで大乗仏教が興起して中国やチベットに伝わったとのこと。

  • 「すばらしいことです!ゴータマさま。すばらしいことです!ゴータマさま。譬えば倒れた者を起すように、覆われているものを開くように、方角に迷った者に道を示すように、あるいは『眼ある人々は色やかたちを見るであろう』といって暗闇の中で灯火をかかげるように、ゴータマさまは種々のしかたで理法を明らかにされました。ここで、われらはゴータマさまに帰依したてまつる」

  • 面白い。初めてだったので本文だけ読んだけど、次は註をしっかり読んで、理解を深めたいと思う。
    中村先生の本は読みやすく、わかりやすいですね。

  • 仏教のベースとなる考え方がわかった気がする〜

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著者プロフィール

新潟大学人文学部准教授
1977年、東京都八王子市生まれ。1999年、東京都立大学人文学部史学科卒業。2009年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。
八王子市総合政策部市史編さん室専門員、獨協大学法学部特任助手を経て現職。
著書・論文に、『東京の制度地層』(公人社、2015年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2016年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2017年、共著)、「1930・40年代日本の露店商業界紙『関西俠商新聞』・『小商人』・『日本商人』について」(『資料学研究』12号、2015年)、「戦災の記憶の継承と歴史資料――長岡空襲の事例に即して」(『災害・復興と資料』8号、2016年)など。

「2018年 『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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