宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで (ブルーバックス) [Kindle]
- 講談社 (2017年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (293ページ)
感想・レビュー・書評
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宇宙とか日常生活にはほぼ何も関係のないことを知るのが好きだったりする。
しかしこの本は、ガチだった。
素人が読むとヤケドする。
もうちょっと予備知識を蓄えてから読む方が良さそうである。
ちなみに宇宙に終わりはあるらしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冒頭からして面白い。地球46億年史を1年として見ると、人類が生まれたのは1日前(の中でも更に最近)。極々最近。というのはよく知られているが、では宇宙の始まりから終わりまでを1年としてみると……。なんと、1年が始まったばかりもばかりの元旦、とのこと。
たった100年も生きない人間の主観からすると、地球46億年史も、宇宙138億年も長いが、さらに宇宙の歴史でみると、星がこんなにもあふれた現代は初期の恵まれた短い期間だというのは考えたこともなかった。
46億年前に地球が生まれて、40~50億年後には太陽に飲み込まれて地球は死ぬ。と考えると地球史の中では折り返し地点か。
地球があったこの場所は、1000億年後には星が見当たらない真っ暗な世界に。更に0が数え切れないほど後の年後には宇宙は終焉を迎える。
道路があってビルがあって、コンビニがあってパソコンがあって……この人類社会を宇宙史でみるとなんとほんの一瞬のことか、などと布団に寝転がり本書を読みながらぼんやり思う。この本も布団も、この手も。宇宙のこれまでの、そしてこれからの歴史から見ると、ほんの瞬きの間にできて終わる世界なのだろう。
タイトル通り宇宙全体に対する説明が多かったが、やはり地球人としては、地球や太陽の成り立ちと今後の説明がもう少し知りたかったかな。