ナオミとカナコ (幻冬舎文庫) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 普通の人間がこんなに簡単に殺人をする?それもこんなに上手くいくんだ!って思っていたらそうはいかないんだよね。そんな世の中じゃあ怖すぎる。

  • デパート外商勤めのOLナオミが親友のカナコの受けた夫からのDVに憤怒し、2人で殺害に至る。その後ナオミの綿密と思われていた殺害計画には次々と綻びが生じてきて...というノワール小説(と言っていいのかな?)。とにかく読んでて2人が逃げ延びてくれるのか、その一点が気になって大変です。全体が疾走感に溢れ、とにかく面白い。

  • 夫からの酷い暴力を受けるカナコと親友のナオミ。ある日ナオミがカナコの夫そっくりの中国人林を見たことからカナコの夫を殺すことを思いつく。
    前半はナオミの視点から描かれ、後半はカナコの視点で描かれています。
    カナコの夫の妹の陽子がすごく嫌な女で、興信所を使ってカナコを追い込んでくるので途中から読みながら必死でカナコとナオミを応援してしまいました。
    ハラハラドキドキの展開で面白かったです。

  • オーディオブックで耳読了。
    以前テレビドラマ放映時に見て楽しかったので、聞き放題を活用して聞いた。

    テレビとは違うハラハラ感があり、自分も共犯者の気持ちになる。
    2度目でも楽しめて一気に聞いてしまった。

    ドラマのキャスト、広末涼子さん、内田有紀さん、佐藤隆太さん、吉田羊さんの演技が思い出されるようで、小説を聞き改めて皆様がはまり役だと感じた。

    心なしか、広末さん(ナオミ)と内田さん(カナコ)の声に似ていてそこも良かった!

  • 二人の主人公の視点からストーリーが展開されるサスペンス。前半はじわじわと様々な設定がされていくスローな展開でしたが、後半はスピード感が映像作品を思わせました。ドキドキハラハラする展開でページをめくる手が止まらなくなり、徹夜で読んでしまいました。
    知らなかったですが、ドラマ化されていたそうで、ドラマも見てみたいと思いました。
    登場人物は脇役の朱美さんが魅力的だなと思いましたが、思ったより朱美さんのキャラクターがさほどストーリー自体には大きく影響がなかったような印象でやや不完全燃焼なところはありました。逆に義妹の陽子は結構重要な人物なのにちょっと雑な描かれ方というか、人物背景とか憎たらしいキャラとしてもっと早くからネチネチと丁寧に遊びを持たせて存在していたらもっと面白そうだったかもという気がしなくもないです。あと義母も。
    でも夫のDV被害には感情移入してしまいました。許せないですね。
    奥田英朗さんの小説は何冊か読んできましたが、わたしは圧倒的にコメディものが面白くて大好きです。ただサスペンスというとよくあるのが完全犯罪がバレるかバレないかのせめぎ合うストーリーが多い印象ですが、この小説は逃亡劇なのでストーリー展開は新鮮に感じました。

  • ナオミとカナコが考えた犯罪工作、抜けや落ち度があってこんなのバレるんではと思ってたら、案の定バレてしまう事に。。。ラストの逃げるシーンはハラハラドキドキ、楽しく一気に読めました。

  • DV被害者のカナコと親友ナオミが結託してDV旦那を殺害、隠ぺい、ばれそうになって逃亡、というまあ割とありがちなストーリー。まずもって前提にあるDVが当然ですが酷いため、カナコの殺意も割と好意的に受け止められるのですが、流石に色々杜撰な計画なのでそりゃまあばれるよねー。警察がなかなか出てこないところとか、そんなもんかしらとも思ったけど、興信所とDV旦那妹の陽子が登場して捜査し出したあたりからいやこれは逃げきれないだろう、という予想に反して最後ギリギリ出国して終了。ラストはちょっとさすがに警察がポンコツ過ぎて納得いかないなー、奥田英朗ならBad Endにするべきなんじゃないの!?と思ったけれど、まあ例によってストーリーテリングがとても上手なので何も考えず次が気になるの一点張りで、一気に読めました。

  • 本は会社からの帰り道バスにのらず30分歩きながら聞く。帰りは何も考えずに聞けるテンポがよく、気持ちの良い小説を選んでいる。
    ナオミが、展示販売会で李明美と交渉するところなんかもハラハラするけどうまくいく。気持ちいい。こんな耳障りのよい小説がいい。
    終わり方は今ひとつ。

  • 行動が短絡的過ぎて、全く共感できませんでした。
    そんなんじゃ後から足が付くだろうっていうツッコミどころも満載。
    結末もよくわからないまま。

  • なんだかスカッとした。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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